スピードスケートの岡崎朋美が長女を連れてカナダで行われる合宿へと出発した。「両立は大変だけど使命と思って乗り越えたい」と語った。母親になってからオリンピック出場を決意してから3年目の岡崎は、ソチオリンピックへの最初の関門として10月に長野で行われる日本距離別選手権に出場する。
スピードスケートの岡崎朋美(41=富士急)が娘と一心同体で6大会連続五輪出場を実現する。16日、成田空港からカナダ・カルガリー合宿に出発した。空港ロビーには長女杏珠(あんじゅ)ちゃん(2)と手をつなぎながら登場。「子供は母親と一緒にいるときが、一番安心する」と、夫や両親には預けず、あえて帯同させた。
昨季後半は娘を夫の実家に預け、離れ離れの生活を送った。スケートに集中するためだったが、逆に心は乱れた。3歳までは一緒にいないといけない−、将来グレないかな−、娘の心配と同時に母親としての焦りも生じた。そんな不安を打ち消すため、今年は常に娘と一緒に過ごす。
4月から保育園送迎をこなしながらハードな練習を続けた。娘は「ママはスケート」と言って我慢して母の帰りを待つ。けなげな娘をみれば弱音をはけるわけもない。「両立は大変だけど使命と思って乗り越えたい」。
ママで五輪を決意してから3年目。ソチ五輪への最初の関門は、前半のW杯メンバーが選出される10月の日本距離別選手権(長野)になる。「もう杏珠は五輪に行く気でいます」。娘とともに快挙を実現する。