埼玉県坂戸市の公園で小学生2人が男に襲われた事件で、小学生が寝ていた男の写真を撮ろうとしてトラブルになったことが3日、埼玉県警への取材で分かった。県警は通り魔事件ではないとみている。県警が小学生らから詳しく事情を聴いたところ、男が持っていたのは刃物ではなく、木の枝だった可能性があることが判明。詳しい状況を調べている。
県警によると、男は2日午後、別の男性と2人で公園のベンチで寝ていた。小学5年の男児と女児のうち、女児が携帯電話で写真を撮ろうと近づいたところ、男が怒りだした。小学生2人はいったん逃げたが、再び公園に戻り、男が枝を振り回したという。
小学生にけがはなく、腕にこすれたような痕があった。県警は、男が振り回した木の枝が腕に押し付けられるように当たったとみている。小学生は「光るものを持っていた」などとも話しているという。
県警によると、現場近辺では4月中旬ごろから不審者を見かけたとの情報がある。県警は暴行容疑で男を捜している。
小学生2人が通う市立千代田小は3日朝、教職員や保護者らが通学路に立ち、児童の登校の見守りを実施した。児童たちは不安そうな表情を浮かべ、足早に登校した。