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AIJ事件、回収85億円どまり 1300億円以上消失ー投資詐欺事件での資産回収の難しさ浮き彫り

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 AIJ投資顧問(東京・中央、現MARU)による年金詐欺事件で、被害を受けた年金基金に戻す予定の現金が約85億円にとどまることが分かった。年金基金が預けた運用資産(2012年3月末時点、1458億円)の約6%で、1300億円以上の年金資金消失が確実となった。投資詐欺事件での資産回収の難しさが浮き彫りになった。

 年金基金の代理人の森・浜田松本法律事務所は信託銀行と共同で現預金の回収を急いでいる。受け皿の信託銀行の管理口座には現在、回収済みの現金が約85億円存在しているようだ。

 現在は40億円程度あるとされる資産の回収交渉を続けている。主な資産は未公開株式や新株予約権付社債(転換社債)など。時価が大幅に目減りしているとみられ、回収は難航しそう。

 AIJ事件を巡っては12年2月、証券取引等監視委員会の検査で約2000億円(11年3月期)の年金資金の大半が消失していることが発覚。その後の調査でAIJが顧客からの運用資金(元本)を水増ししていたことが判明し、資産は1458億円となっていた。

 法律事務所と信託銀行はAIJ投資顧問が運営していたファンドとは別の名義の資産回収も始めた。傘下のアイティーエム証券(東京・中央)の破産手続き開始を申し立てたほか、AIJ投資顧問の会社名義や個人名義の資産の回収も目指す。

 AIJ事件を巡っては、詐欺と金融商品取引法違反(契約の偽計)の罪に問われた社長だった浅川和彦被告(61)、取締役だった高橋成子被告(54)、アイティーエム証券元社長西村秀昭被告(57)の論告求刑公判が2日、東京地裁で開かれた。民間だけでなく、裁判所も追徴金などで早期の資産回収を目指している。

























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