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栽培実験後種子や植物はすべて破戒、遺伝子組み換え小麦がオレゴン州の農場で見つかる 故意の妨害行為か

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 モンサント社が、同社の遺伝子組み換え(GM)小麦がオレゴン州の農場で見つかったのは”サボタージュ”(故意の妨害行為)の結果だと確信を深めているそうである。

 同社のロバート・フラレィ最高技術責任者が21日の記者会見で語ったところによると、なお一層の調査が必要だが、この小麦系統が標準的な農業技術を通して現れたとは思えない。「除草剤耐性小麦は、農民の圃場内のごく限られたスポットで見つかったもので、圃場の至るところに均等にあったわけではない 。これはコンバインを使って播かれたのではないことを示唆している」、農民は加害者というより犠牲者だと思われる。

 では、誰がここに植えたのか、どうやってこれを入手したのか、それは分からない。しかし、FBIが”経済的サボタージュ”と見做したシンジェンタ社の二つの圃場における最近のGMテンサイ破壊事件を例に引き、「バイオテクノロジーを好まない人がおり、問題を作りだす機会としてこれを利用したというのが公正だ」と述べたという。

Monsanto points to GM wheat sabotage,FT.com,6.22
Business Briefing | Company News: Monsanto Calls Altered Wheat in Field Suspicious,The New York Times,6.22
US Department of Agriculture probes Oregon Monsanto GM wheat mystery,Guardian,6.22

 この小麦の栽培実験は2005年に終わっており、モンサントは実験に使われた種子や植物はすべて破戒したという。誰か実験中の種子を盗み出し、10年以上も保存 した後にオレゴンの農場に播いた?

 米農務省(USDA)は20日、実験に使われた種子がコロラドの政府種子貯蔵施設に運ばれたかどうか調査していると発表した。モンサント社が今月はじめ、圃場実験をやめたとき、一部種子をこのコロラドの施設―国立遺伝資源保存センター―に運んだと語った。これを受けた調査だ。犯人はこの施設から盗み出し、オレゴンの農場に播いたことになる。

USDA tests grain, probes Colorado storage site in GMO wheat mystery,Reuters,6.21

【関連情報】
米農務省 GM小麦事件は一農場の一圃場の孤立した一事件 しかし何故そこにGM小麦が,13.6.17
米国・オレゴン州の農場で除草剤耐性GM小麦発見 風評被害恐れる米農務省,13.5.30




















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