24日未明宜野湾市役所の臨時職員の男が住居侵入の容疑で逮捕された。逮捕されたのは宜野湾市の児童センターの市役所臨時職員外間義博容疑者(28)。
警察によると外間容疑者は23日午後11時30分ごろ自身が住む宜野湾市嘉数のアパートで別の人の部屋に侵入した。
この部屋には家族3人が住んでいて当時は全員外出し玄関の鍵はかかっていなかった。外間容疑者は帰宅した大学生の女性に脱衣所で見つかり現場から立ち去ったが警察が調べていたところ「自分が部屋に入った」と姿を現したため逮捕した。
警察では動機などを詳しく調べている。
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沖縄島の米軍施設周辺では、軍人の住居侵入が増加している。この増加はアメリカ軍が兵士らに対し外出禁止や飲酒規制を行ってから顕著である。なぜ、そうなってしまったのか詳しい原因はわからない。少々荒っぽく言えば、アメリカ兵の住居侵入は文化の違いから生じている現象ではないかと思っている。日本人で酔っ払いが道端に寝ているのを見たことのない人は稀だろう。逆に沖縄で酔ったアメリカ兵が道端で寝ているのを見る人は皆無に等しい。
なぜ、そうなるのだろうか? 日本社会は酔っ払い天国だと言われている。それどころか酔っ払いに対し警察は親切で、外国ではあり得ないことだが家まで送ったりすることもある。一方、アングロサクソンの国イギリスでは道端に下呂をしただけで問答無用で留置所送りである。この文化的背景はアメリカ兵も同じで、彼らは道端で寝るよりも家に辿るつくことを選ぶだろう。ましてや外出禁止や飲酒規制などがあれば、”どうしても家に帰らなくては”というストレスは相当なものになっているはずだ。そうしたストレスが酔って謝って住居に侵入する軍人の増加を招いているのだろう。
また、沖縄の特徴なのだろうか、侵入された住居は、ほとんどすべてが鍵をかけずに出かけていた。今回の住居侵入は県民によるものだが、無施錠である。午後11時30分ごろに鍵をかけずに留守にする。こうした防犯意識の無さが軍人、県民問わず、犯罪の誘い道になっていることは疑いのないところだろう。
ちなみに、沖縄タイムス電子版、琉球新報電子版には、この事件は掲載されていない。同事件の被疑者がアメリカ軍人ならトップ扱いなのだが、宜野湾市職員が被疑者では都合が悪いのだろうか。都合とは、もちろん、アメリカ軍を悪と規定し、それと戦う善なる沖縄人というキャンペーンを張るのに、善なる沖縄県民が悪では、天子と悪魔の戦いというストーリーが成り立たないことである。