注目を集めていた日曜午後9時からの視聴率戦争は、またも明石家さんまの完勝に終わった。1月15日、日本テレビ系列の人気番組「行列のできる法律相談所」に明石家さんまが司会として登場。同時に注目のTBSドラマ「日曜劇場〜運命の人」(本木雅弘主演)、フジテレビ系列の「ドラマチックサンデー〜早海さんと呼ばれる日」(松下奈緒主演)がスタート。
特に「運命の人」は好視聴率を上げた「南極大陸」(木村拓哉主演=昨年10月〜12月)の後継ドラマとあって、局側の期待も大きかった。しかし、その結果はさんまの「行列」が2時間スペシャルで21.2%を取って快勝。「運命の人」は「日曜洋画劇場〜バイオハザード3」(テレビ朝日系列)と同ポイントの13.0%に終わり、「早海さんと呼ばれる日」は9.8%で2ケタを割り込んだ。
22日もさんまが司会を務めた「行列」は、21.1%と不動の強さを見せつけた。「運命の人」は「日曜洋画劇場〜バイオハザード」(テレビ朝日系列)の12.5%を下回り、11.3%と前週より数字を下げた。10分拡大枠だった「早海さんと呼ばれる日」は10.1%だった。
ダブルスコアに終わった「行列」と「運命の人」。改めて、さんまの強さを見せつけられた恰好だが、TBS側にも悲観的な材料ばかりではない。さんまの司会はあくまでもイレギュラーで、次回(29日)放送では東野浩治が司会を務める予定。この週に巻き返しができれば、浮上する可能性もある。
TBS日曜劇場というと、「南極大陸」や「JIN-仁-完結編」(主演・大沢たかお=昨年4月〜6月)のイメージが強く、過大な期待感があるのも事実。だが、ここ数年では、この2作品以外で好視聴率を取れたドラマがない。「南極大陸」と「JIN-仁-完結編」の間に放送された「華和家の四姉妹」(主演・観月ありさ=昨年7月〜9月)は平均11.5%しか取れなかった。「運命の人」がダメだったドラマに分類されてしまうかどうかは、強力な裏番組がない次回放送に懸かっているともいえるだろう。
(2012年1月25日 リアルライブ「やっぱり明石家さんまは強かった! 本木雅弘「日曜劇場〜運命の人」はさらに数字落とす!」より)
密約は問題ではない。それが時期を見て公表されるかされないかが問題である。
あんな非倫理の持つ主をモデルにしたドラマ「運命の人」が面白いわけがない、本木雅弘が可哀想だ。といった手前、視聴率が高ければ「あれま! 日本人も地に堕ちた」と思ったはずだが、それほどでもなかったらしいのでほっとした。それでも13.0%、本木の人気だと信じたい。