厚生労働省は5日、2012年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に生むとされる子供の人数)が前年より0.02ポイント高い1.41に上昇したと発表した。1.4台に回復するのは、1996年以来16年ぶり。第2子、第3子の出生率が上昇したことが全体を押し上げた。
合計特殊出生率は2005年に1.26まで低下したが、その後は上昇か横ばいが続き、底打ち感が鮮明になっている。
ただ、女性人口そのものが減少していることから、出生数は前年より1万4000人減の103万7000人となった。一方、死亡数は前年比3000人増の125万6000人で、人口減には歯止めがかかっていない。