31日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発。終値は前日比185円51銭(1.37%)高の1万3774円54銭だった。前日の大幅安の反動から、株価指数先物へ買い戻しの動きが広まった。大引けにかけては「月末の株価水準を意識した買いが入った」(国内証券)との声があり、上げ幅は再び300円を上回り、1万3900円台に乗せる場面があった。
もっとも週末を控えている上、相場変動の大きさへの警戒から様子見姿勢の投資家も多く、大引けにかけて改めて上値が重くなった。東証1部の売買代金は概算で3兆2441億円(速報ベース)だった。
日経平均の週間ベースの値下がり幅は837円と、東日本大震災が発生した翌週の2011年3月第3週(1047円)以来の大きさだった。日経平均が2週連続で値下がりするのは昨年10月以来、7カ月ぶり。野田佳彦前首相が衆院解散に言及した昨年11月半ば以降の「アベノミクス相場」では初めて。