第11管区海上保安本部(那覇)によると、28日午前9時ごろ、沖縄県国頭村安田の東南東約59キロの海上で、F15戦闘機が墜落したと在沖縄米軍から連絡があった。
在沖縄米軍は「パイロットは脱出して救命いかだにつかまっている」と救助を要請。航空自衛隊も救助に向かっている。
F15は嘉手納基地(同県嘉手納町など)所属という。
菅義偉官房長官も同日午前の記者会見で、F15戦闘機が沖縄本島東側海上に墜落したとの情報を受けていると明らかにした。「人的被害はない。(戦闘機は)訓練空域にいたと聞いている。詳細については現在、情報収集中だ」と述べた。
在沖縄米軍は「パイロットは脱出して救命いかだにつかまっている」と救助を要請。11管から連絡を受けた航空自衛隊那覇基地所属のヘリコプターが午前10時10分ごろ、パイロットを救助した。意識はあるという。
在沖縄米空軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)によると、F15は同基地所属。墜落による漁船などへの二次被害の情報はない。11管は巡視艇2隻や、ヘリと固定翼機各1機を事故現場周辺に派遣した。
小野寺五典防衛相は28日の記者会見で「訓練中の事故だと思う。再発防止に努めるよう米側に申し入れしたい」と述べた。
米軍のF15戦闘機をめぐっては、2006年1月、沖縄県うるま市・伊計島東沖の太平洋上に墜落する事故があった。