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夫婦殺害容疑を処分保留 富山地検ー勾留期限に刑事処分が決まらない異例の事態

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 2010年に富山市の会社役員夫婦が自宅で絞殺され、放火された事件で、富山地検は22日、殺人容疑などで逮捕され、同日が勾留期限の富山県警元警部補、加野猛被告(54)を起訴するかどうか判断せず、処分保留とした。殺人放火という凶悪事件で、勾留期限に刑事処分が決まらない異例の事態となった。

 地検の井上一朗次席検事は「継続して捜査する必要があり、現時点では判断できなかったのは残念だ。極めて重大な事件と考えており、真相を解明し、早期に処分を決めたい」としている。遺族には処分保留について説明したという。

 加野被告は捜査情報を漏洩したとして、昨年12月に地方公務員法違反罪で起訴され、勾留が続いている。今後は任意捜査となる。

 刑事責任能力の有無を調べるため、加野被告は今年1月11日から今月21日まで鑑定留置を受けていた。地検は精神鑑定の結果について「明らかにできない」としているが、加野被告の事件時の精神状態や供述の信ぴょう性をさらに見極めるため、補充捜査が必要と判断したとみられる。

































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