V6の岡田准一が主演する2014年NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(日曜 後8:00、総合ほか)のキャストが10日、東京・渋谷の同局で発表された。豊臣秀吉の名参謀として知られる黒田官兵衛の生涯を通して、乱世の終焉を壮大に描く本格戦国時代劇。官兵衛と縁の深い人物として、妻・光(てる)役に中谷美紀、秀吉のもう一人の軍師・竹中半兵衛役に谷原章介が出演する。
中谷が演じるのは、官兵衛の主君である小寺政職(まさもと)の縁戚・櫛橋家の次女。政略結婚ではあるが、武将が複数の妻を抱えた戦国時代に、官兵衛が生涯、唯一愛した女性として知られる。
時代劇の経験は豊富だが、意外にも大河ドラマ初出演となる中谷は「緊張していますが、先輩方のご意見、ご指導仰ぎながら、一年を通して岡田さん演じる官兵衛と愛を育み良き夫婦(めおと)になれれば」と抱負を語るとともに、「10代から演じなくてはならないので、どうやって若作りしようかというのが、目下の一番の課題です」と笑わせる余裕もみせた。
岡田と中谷は2002年7月期のドラマ『恋愛偏差値』(フジテレビ系)以来、2度目の共演。岡田も「撮影を通して、二人の絆の強さをいろいろ探していけたら。すごく楽しみにしています」と話していた。
官兵衛とともに、秀吉を支え、二人で「両兵衛」とも呼ばれた半兵衛役の谷原は、2004年『新撰組!』、2007年『風林火山』、2010年『龍馬伝』に続き4度目の大河。「これまで甲冑を着ることがなかったので、それを楽しみにしつつ、戦国時代の血沸き肉踊る男たちの生き様とそれを支える女性たちの可憐さ健気さを観ていただけたら」と意気込んだ。
ほかに、官兵衛を悩ませる主君・小寺政職(こでらまさもと)役に片岡鶴太郎、秀吉の妻・おね役に黒木瞳、官兵衛の父・黒田職隆(くろだもとたか)役に柴田恭兵の出演が発表された。
中村高史プロデューサーは「時代劇経験が豊富な俳優さんにご出演いただき、芝居の面白さを徹底的に追求したい。岡田さんとぶつかりあってどのようなハーモニーを奏でるのか」と期待を込めた。