「テレビ局は一番偉いと思っているから、ネットに悪意を持っている!」。ナインティナインの岡村隆史さん(42)が、ラジオ番組でこう暴露して話題になっている。
岡村隆史さんは、千葉・幕張メッセで2013年4月27、28日に計10万人が来場した「ニコニコ超会議2」の最終日に顔を出した。フジテレビのネット配信「ゼロテレビ」の番組「めちゃ×2 ユルんでるッ!」における企画で、会場を取材するのが目的だ。
「ネットに悪意」発言は、そのときのことを5月3日未明のニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」で語ったときに突然飛び出した。
隆史さんはまず、ニコニコ超会議の話題になったとき、会場で驚いたことを明かした。同じ吉本芸人の田村淳さん(39)がニコニコ生放送に出演して、ユーザーとケンカ騒ぎになったことがあるが、隆史さんは、会場に行けばユーザーらから「帰れ!」と罵倒されると思ったそうだ。ところが、隆史さんが会場に入ると「ウォー」などと大歓声が沸き、むしろロケなどのときよりも人気があったと喜んだ。
ユーザーらは意外とマジメだったとも漏らし、「違う世界を見たわ。ネットという中での」と語った。あるユーザーが隆史さんの姿を生放送で配信しようとしたとき、関係者にカメラをはたかれたにも関わらず、文句一つ言わなかったと感心していた。
そして、今度はいきなり、テレビに矛先を向けた。
ワイドショーがニコニコ超会議に来ている人たちにインタビューしても、「歯がない人」など変わった人しかマイクを向けないというのだ。そうすると、会場にはちゃんとした人たちが多いのに、変わった人しか集まらないと視聴者が思ってしまうとし、「テレビ局が悪意を持っている」などと揶揄した。
テレビがそうする理由として、岡村隆史さんは、ネットというものが自分たちに分からない世界だからだと指摘した。「テレビが一番偉いって思ってるから、ネットのやつの変な人のインタビューを流す」とさえ言い切った。ナインティナインの相方、矢部浩之さん(41)も、「テレビって、影響力あるからなあ」と相づちを打っていた。
ワイドショーなどは実際、「歯がない人」など変わった人にだけマイクを向けていたのか。
しかし、ニコニコ超会議を報じたテレビ番組で、そのような指摘がされたケースは見当たらなかった。
隆史さんがネット配信番組に出演したためか、フジテレビ系のワイドショー「めざましテレビ」が2013年5月1日にニコニコ超会議を取り上げた。そこでは、フジテレビの軽部真一アナ(50)が会場を訪れたユーザーらを取材していたが、「歯がない人」などは見られなかった。初音ミクファンの女子生徒などを次々に紹介し、軽部アナ自らもステージで歌うなど積極的に体験取材をした。最後は、隆史さんのように声援を受けて、「気持ちよくて」と喜んでいた。
隆史さんの「ネットに悪意」発言について、ネット上では、「その通りだな」「凄くありがたい」といった共感の声も上がっている。一方で、テレビ局が極端な人を撮るのも分かるなどとして、「ネットユーザーに媚びてるだけか?」と発言に首をひねる向きもあった。