Quantcast
Channel: Boo-HeeのHoppingブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2229

小屋の焼死体、逃亡中の元ロス警察官と確認‐証拠・嘘・信心

$
0
0

 米カリフォルニア州サンバーナーディノ郡の捜査当局は14日、警察に包囲されて焼失した小屋から見つかった焼死体が、元警察官のクリストファー・ドーナー容疑者と確認されたと発表した。ドーナー容疑者は4人を殺害し、3人を負傷させた疑いで警察が行方を追っていた。

 この事件では、ドーナー容疑者とみられる男がロサンゼルス東部の山間部にある小屋に立てこもり、警察が周辺を包囲。警察が催涙弾を投げ入れた後小屋が火に包まれ、12日遅く、中から焼死体が見つかった。

 捜査当局は、検視の結果、見つかった遺体がドーナー容疑者であることを歯科記録で確認したと発表した。死因は明らかにしていない。

 ドーナー容疑者は2009年にロサンゼルス市警(LAPD)を解雇された元警察官。解雇を恨んで警察官や家族の殺害を予告し、当局が100万ドル(約9300万円)の懸賞金をかけて行方を追っていた。

 事件の詳細⇒
クリストファー・ドーナーの告白 | アメリカで10倍うまく立ち回る方法


 事件は幕を閉じたが、クリストファー・ドーナーが実際に体験し、そして彼の人生を狂わせてしまった事件について、新たな幕が開いた。

(体験の要約)

 2007年8月、ドーナーは自分のトレーニングオフィサー(上司)である警官Aと、ある逮捕者Bに出くわします。Bはスキツォフレニック(統合失調症)の若者でした。Aは逮捕の際、降伏するBに対して行き過ぎた暴行(Excessive Force)を加えます。胸への蹴り2回、顔面への蹴り1回。顔面への蹴りは、アザとなって残ったそうで、これはBの父親からも証言があります。

 クリストファー・ドーナーは、この事件後、Aの行動をLAPD内部の監査機関に報告したところ、更なる調査はされることはなく、結果としてドーナーが嘘の報告をしたとして、「解雇処分」されることになりました。

 ドーナーは解雇される際のアピールの場(BOR)でも、Bの被害を証言しましたがそれも却下。そして、Aは当時のBOR上層部の人間Cと、個人的な友人関係にあることも知りました。BORでは、ドーナーが、警官Aがこれまでに虚偽の報告をし、通報者に対して行き過ぎた対応をしていたこと、市民に対して非人道的な手段を使ってきたことなども証言しましたが、どれも調査されることがありませんでした。加えて、警察学校時代に彼は”Bully”(いじめっ子)だったという汚名を着せられることになったのです。

 調査など行われていませんから、物的証拠などなく、そのため、当然裁判所も警察官Aが「殴ったという証拠がない」としています。

 かつてのロス市警の不祥事や、今回の容疑者の人となりからの印象ですが、ロス市警には隠蔽があったのではないかと思います。

 この件は容疑者の「警察官Aが殴った」という主張が認められず、嘘をついているとは思わないが殴った証拠はないとなったわけです。この逆の事案が沖縄にあります。沖縄戦における部落の長などの指示による無理心中の生き残りたちによると、心中は兵隊の指示によるものだということです。これに対して生存している元兵隊による名誉棄損の裁判が行われました。その判決は「心中を強制した証拠はないが嘘をついているとは思われない」というものです。つまり兵隊が指示した証拠はないというものです。もちろん軍隊の命令などといったことは論外です。

 この件に関しては、無理心中の生き残りたちが「そう信じている」のだと思っています。つまり、意図して嘘をついているのではないが、そう信じ込んでいるといった状態だと思っています。























Viewing all articles
Browse latest Browse all 2229

Trending Articles