公式サイト：http://www.atm-movie.jp/
英題：ATM
製作年：2012年
製作国：アメリカ
日本公開： 2012年10月20日
(渋谷シネクイント)
上映時間： 1時間30分
配給： シンカ
カラー/ビスタサイズ
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価格：3,483円（税込、送料込）
チェック
防犯カメラに守られ安全なはずのATMコーナーを舞台に、何者かによって深夜に閉じ込められた男女3人の姿を描くシチュエーション・スリラー。脚本は、『［リミット］』で注目されたクリス・スパーリング。『ハート・ロッカー』のブライアン・ジェラティ、『アイス・エイジ』シリーズのジョシュ・ペック、『推理作家ポー 最期の5日間』のアリス・イヴが出演。マイナス21度という寒い状況の中で、次々にトラップが繰り出されるATMコーナー内で3人の人間関係が崩壊していく様子はスリル満点だ。
ストーリー
投資会社に勤めるデイビッド（ブライアン・ジェラティ）とエミリー（アリス・イヴ）、コーリー（ジョシュ・ペック）の3人はクリスマスパーティーの帰り道、現金を下ろすためATMに立ち寄る。しかし彼らは、何者かによってトラップが仕組まれたATMコーナーの中に閉じ込められてしまう。真冬の極寒の夜、地獄と化したATMコーナーから脱出するため彼らは犯人が仕掛けるゲームに挑むが……。
脚本は『リミット』のクリス・スパーリング。『リミット』がお棺に閉じ込められてしまうのに対し『ＡＴＭ』はＡＴＭコーナーに閉じ込められてしまう。キャッチコピーは“現金引き出し、命がけ”。
試写会はテレンス・リーによる危機管理セミナー付きだった。
過去には雪山に取り残される『フローズン』だったり、元祖取り残されものの『オープンウォーター』だったりと、シチュエーションスリラーが騒がれてきた。防災訓練の予習復習に適しているからでしょうか。
ＡＴＭコーナーから脱出するのは簡単だ。犯人が仕掛けるゲームの相手をする必要はない。そこを出ればいいだけである。というのも、彼らは、そこを「出ない」だけだからだ。たまたまＡＴＭに立ち寄った同じ職場の男女３人。用を済ませふと外を見ると、フードを目深にかぶりじっとたたずんでいる怪しすぎる男の姿があった。男はＡＴＭに入ってくる訳でもなく、かと言ってそこから全く動こうとしない。その男に３人は完全にビビってしまう。「・・・え、なんでこっちに来ないの！？」「『・・・ヤバい、出ないほうがいい・・・！！」と自ら立てこもりを決行してしまった。
ケータイも持っておらず、非常ボタンもなく、緊急連絡も出来ず、ひたすらＡＴＭコーナーでパニックに陥る３人。そうこうしているうちに犬の散歩で通りかかった男性が目の前でフード男に殺される。それを見て、もう完全にビビってしまう３人。出ようとして失敗し、結局ＡＴＭに戻ってくる。
その後偶然通りかかった警察も殺人鬼にあっさり殺られ、ようやく侵入してきた殺人鬼をボッコボコにしたかと思えば人違い。完全にドツボにハマる３人。一方、殺人気は外からコトの顛末を観覧しようと折りたたみの椅子なんか持ち出して見学する。
そして仲間２人はあっけなく死に（うち1人は不慮の事故）唯一助かった主人公が犯人の濡れ衣を着せられて終わるというバッドエンド。
殺人鬼が終始ＡＴＭに入ってこようとしなかったのは防犯カメラに映るのを避けていたため。他にもＡＴＭの構造や周囲のことなどを徹底的に調べあげていたのです。防犯カメラの映像に音声がないことから、まるで主人公が犯人だと思わせるようなシーンばかりが偶然にも残されていたというありさま。
今までに数々のＡＴＭでも似たようなことをしておりそれをデータとして保管していたという、単なる愉快犯だったようだ。防犯カメラが映る角度を計算して図式にしていたりする。
シチュエーションとしては、閉じこもり人間の妄想に基づく犯罪（主人公が犯人）ということになるでしょうか。防犯カメラに相当するのが世間（社会）ということになるでしょうか。人災訓練のマニュアルになり得るかもしれない映画です。