政府は22日、東京電力福島第1原発事故を受けて福島県が求めている18歳以下の全ての医療費無料化を見送る方向で調整に入った。原発事故との因果関係のない医療費の無料化は公平性の上から問題があるとの判断に傾いている。来月上旬に開かれる予定の「原子力災害からの福島復興再生協議会」で佐藤雄平知事に伝える見通しだ。
全医療費の無料化をめぐっては8日、福島市を訪れた野田佳彦首相に佐藤知事が要請。首相は「大変重要な課題と受け止めた」と述べ、政府内の検討を約束した。
しかし関係府省での協議では、「因果関係のない医療費まで支援するのは理屈が立たない」(政府筋)と慎重論が大勢となっている。
(2012/01/22 共同通信「政府、福島医療費無料化見送りへ 公平性考慮、近く伝達」より)
『しかし関係府省での協議では、「因果関係のない医療費まで支援するのは理屈が立たない」(政府筋)と慎重論が大勢となっている。』
政府筋のいう東京電力福島第1原発事故との因果関係のある医療費とは何を指しているのだろうか。第一、何が因果関係であるかが明確に示せるのだろうか。