インターネット上の百科事典「ウィキペディア」英語版が18日午前0時(日本時間同日午後2時)、米議会で審議中のオンライン違法コピー(海賊行為)防止法案をめぐり「ネットの自由を侵す」と抗議して表示を停止した。
停止は24時間の予定。画面は黒色と灰色の背景に「想像してください。フリー(自由、無料)な知識のない世界を」の見出しと法案批判の文章に切り替わった。
日本語やフランス語、ドイツ語などのウィキペディアは表示される。
ウィキペディアを運営するウィキメディア財団(米サンフランシスコ)は法案を「自由で開かれたインターネットに害を与え、ウェブサイトを検閲する新たな手段となる」と批判している。
オンライン百科事典「ウィキペディア」の英語版が、18日に24時間にわたりサイトを停止する。米議会で審議中のインターネット上での著作権保護法案に抗議することが目的だという。
ウィキペディアは米東部時間18日午前0時(日本時間同日午後2時)から24時間にわたり英語ページを停止する。この時間内に同ページにアクセスすると、下院と上院でそれぞれ審議されている「オンライン海賊行為防止法案(Stop Online Piracy Act、SOPA)」と、「知的財産保護法案(Protect Intellectual Property Act、PIPA)」についての情報が表示されるという。
ウィキペディア創設者のジミー・ウェールズ氏は、法案はインターネットの未来を脅かすとし、自由で開かれたインターネットにとって危険だ、と指摘した。
米調査会社コムスコアによると、ウィキペディアの英語ページの訪問者数は1日当たり2500万人以上となる。
(2012年01月18日 MSN産経ニュース「英語版ウィキペディアが停止 米法案に批判の意思表示」より)
(2012年01月17日 Reuters「ウィキペディア英語版が24時間停止へ、著作権保護法案に抗議」より)