日本の中小企業が最先端の技術を駆使して作った洋服の生地を売り込む国際商談会が、16日、ニューヨークで開かれ、若手のデザイナーなどとの間で盛んに商談が行われました。
この商談会はJETRO=日本貿易振興機構が企画したもので、政府主催のものづくりのコンテストに入賞した中小企業など17社が参加しました。
出展されたのは、髪の毛の6分の1の細さに紡いだ糸を使って、従来の20分の1ほどの軽さを実現したシルク素材や、特殊な技術で羊毛を藍染めし、高級ジーンズ用などに加工したものなど、特徴のある生地ばかりです。
最先端の技術を駆使して作られたこれらの生地は、ここ数年、特にニューヨークで活躍する若手デザイナーたちから注目されているということで、会場では盛んに商談が行われました。
JETROニューヨーク事務所の河崎克彦アドバイザーは、「日本の中小企業は高い技術を持っているにもかかわらず、これまでは営業力のなさから、世界のブランドに採用されることが難しかった。今後、こうした機会を通じて売り込みを強化したい」と話しています。