公明党の山口代表は記者会見で、来週、中国を訪問することを発表し、新しい最高指導部のメンバーと会談して、沖縄県の尖閣諸島の問題を巡って悪化している日中関係を改善する糸口を探りたいという考えを示しました。
この中で山口代表は、来週22日から4日間の日程で北京を訪問することを発表するとともに、習近平総書記ら中国の新しい最高指導部のメンバーとの会談を要請していることを明らかにしました。そのうえで山口氏は、沖縄県の尖閣諸島の問題を巡って日中関係が悪化していることについて「この問題で日中関係が滞り、あつれきが強まることは双方が望んでいないので、大局的な観点で関係を改善する道を探りたい」と述べ、今回の訪問で日中関係を改善する糸口を探りたいという考えを示しました。また、山口氏は、事前に安倍総理大臣の意向も確認したうえで、中国側に対し、日中首脳会談の早期実現を働きかけたいという考えを示しました。
公明党の山口那津男代表は17日の記者会見で、22〜25日の日程で中国を訪問すると発表した。尖閣諸島問題をめぐる対立で冷え切った両国の関係改善につなげるため、習近平(シーチンピン)総書記らとの会談を中国側に要請したという。安倍政権発足後、与党幹部の訪中は初めて。山口氏は訪中を前に、16日夜に程永華(チョンヨンホワ)駐日中国大使と会談した。記者会見では「日中首脳会談に至れるように対話の扉を開く。正常化の原点に立ち返って日中関係を築き直す」と述べ、安倍晋三首相の親書を持参するか、メッセージを中国側に伝える考えを示した。