ロイター通信は、北アフリカのアルジェリアで、現地時間の１６日朝、日本人５人とフランス人１人が石油施設からイスラム武装勢力によって連れ去られたと伝えました。
これについて、アルジェリアで石油関連の事業を行っている「日揮」の現地の事務所は、ＮＨＫの電話取材に対して、「連れ去れらたのは日揮の関係者だと思うが、人数を含めて事実関係を確認中だ」と話しています。
ロイター通信は、石油施設はアルジェリア南部にあると伝えていますが、詳しい状況はまだ分かっていません。
外務省邦人テロ対策室によりますと、日本時間の１６日午後４時半ごろ、アルジェリアにある日本大使館から「複数の日本人が拘束されたかもしれないという情報がある」と連絡があったということで、現在、事実関係を調べています。
アルジェリアでは１９９０年代、イスラム過激派と政府軍の間で内戦状態に陥り、１０万人以上が死亡。融和策で９９年ごろまでに終息に向かったが、和解を拒むイスラム過激派「布教と聖戦のためのサラフ主義集団」が活動を継続。同組織を起源とし、国際テロ組織アルカイダに忠誠を誓う「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織」がテロや外国人の誘拐を繰り返している。