赤い発疹が体のさまざまな部分にできる、「乾せん(乾癬)」と呼ばれる皮膚病について、世界の患者たちで作るインターネットのサイトに、初めて日本人の患者が紹介され、偏見に苦しんだ体験を語り、病気への理解を訴えています。乾癬の患者のサイトに紹介されたのは、東京の患者会の事務局長を務める、会社員の添川雅之さん(45)です。
乾癬は、白い薄皮に覆われた赤い発疹が、頭やひざなどさまざまな部分に出る皮膚病で、患者は世界で1億2500万人、国内にはおよそ10万人いると言われています。添川さんは中学生のときに発症し、一時、全身の皮膚が赤く腫れ上がりました。
添川さんは、乾癬を多くの人に知ってもらおうと、世界中の患者でつくるインターネットサイトに、日本人として初めて動画で登場し、偏見に苦しんだ体験を語っています。この中では、「タクシーに乗ろうとしたら『皮膚病なので乗せたくない。乗車拒否できないので仕方なく乗せる。できればお前が触った金にも触りたくない』と言われ、ショックを受けた」と明かしています。
そして、「人にうつらない病気であることを知ってもらい、偏見をなくしたい」と訴えています。
添川さんは「患者は今でも銭湯や美容室などで『来ないでほしい』と言われるなど、つらい経験をしている。乾癬がうつらない病気だと知ってもらうだけで、生活しやすくなる」と話しています。
添川さんのページのアドレスは、次のとおりです。
http://www.underthespotlight.com/films/spotlighter-films/view-film.aspx?id=136