神奈川県警の40歳の警部補が、駐車中の車に当て逃げをして3人に軽傷を負わせたとして逮捕された事件で、警察はこの警部補が一緒に乗っていた部下の巡査に指示して警察に巡査が車を運転していたといううその説明をさせていたとして、犯人隠避教唆の疑いで追送検しました。
追送検されたのは、川崎警察署地域課の白澤准一警部補(40)です。白澤警部補は先月、横浜市西区の路上で、後ろのドアが開いた状態で車を発進させ、駐車中の車にぶつけて3人に軽傷を負わせたうえ、そのまま逃走したとして、道路交通法違反の当て逃げと自動車運転過失傷害の疑いで逮捕されました。
車は一緒に乗っていた4人の部下のうち、22歳の男性巡査が所有していましたが、警察のその後の調べで、白澤警部補は現場で目撃されたナンバーから警察から問い合わせを受けた巡査に指示して、「車は自分が運転していて現場は通っていない」とうその説明をさせていたことが分かりました。
白澤警部補は26日までに犯人隠避教唆の疑いで追送検され、犯人隠避教唆と当て逃げの罪で略式起訴されました。また、逮捕容疑の自動車運転過失傷害については起訴猶予になりました。一方、巡査は、犯人隠避の疑いで書類送検されました。神奈川県警察本部監察官室は「検察の処分を踏まえて処分を検討している」としています。
神奈川県警川崎署の白澤准一警部補(40)は先月、横浜駅の西口近くでワゴン車を運転中に止まっていた車に接触したにもかかわらず、そのまま逃走したうえ、同乗していた男性巡査(22)に事故を隠蔽するように指示したということです。ぶつけられた車に乗っていた親子3人は軽傷でした。事故の後、白澤容疑者は男性巡査に対し、「運転手は男性巡査で西口には行ってない」と警察に話すように指示したということです。男性巡査は警察の調査に、「白澤容疑者が怖いイメージがあったので本当のことを言えなかった」などと話しています。28日付で白澤警部補は懲戒免職処分になり、男性巡査は減給処分となりました。