24日午前4時半ごろ、山梨県警富士吉田署に男が訪れ、「昨日の夜、女性を殺した」と自首してきた。署員が男の供述通りに山梨県鳴沢村にある貸別荘に向かうと、客室内で女性が死んでいるのが見つかった。署は男を殺人容疑で緊急逮捕した。
署の発表によると、逮捕されたのは、愛知県みよし市三好町蜂ケ池、飲食店従業員白井正美容疑者(52)。白井容疑者は23日ごろ、鳴沢村の貸別荘「森の薫り」の客室内で、一緒に宿泊していた愛知県東海市の大学生竹本真弓さん(20)の首をひも状のもので絞めて殺した疑いがある。
竹本さんは服を着てベッドの上に仰向けで倒れていた。遺体には布団がかけられていたという。
貸別荘の従業員によると、2人は1泊2日で泊まる予定で、23日夕にチェックインしたという。
現場は河口湖の約3キロ南の貸別荘。周囲にはホテルやペンションなどが集まっている。
女子大学生は、「卒業旅行に行く」と言って、家をあとにしていた。
殺害された竹本真弓さんの祖父は、「気立ての優しい子だった。就職が決まったので、卒業旅行だということで、ディズニーランドに行くと言って出かけた」と、悔しさを語った。ディズニーランドに卒業旅行に行っているはずの孫の突然の訃報。祖父は、「ああ、まいったなぁ。ファッションデザイナーとか、そういう関係のところに就職が決まったと言っていた」と話した。
愛知・東海市に住む、女子大学生・竹本真弓さん(20)は24日朝、山梨・鳴沢村の貸別荘の一室で、ベッドの上であおむけに倒れ、死亡しているのが発見された。殺人の疑いで逮捕されたのは、竹本さんと同じ愛知県内に住む飲食店従業員・白井正美容疑者(52)。
白井容疑者は「ひものようなもので絞めた。2人で山梨まで車で行った」と供述している。
亡くなった竹本真弓さんは、12月21日から友人と卒業旅行に行くと言い、祖父に駅まで車で送ってもらっていたという。殺害された竹本真弓さんの祖父は、「友達と学校の旅行だと。3日くらい行くつもりで、23日に帰ると言っていた。殺されて許せないというのは、当然。何で殺されないといかんのか。憎い、ただそれだけだな」と話した。
竹本さんは、白井容疑者と山中湖の貸別荘に出かけ、殺害されたのか。
警察は、竹本さん殺害の動機について、白井容疑者を厳しく追及する方針。