Channel 4 - The Perfect Vagina
女性経験人数は1331人で世界3位──この12月で79歳になる宍戸錠氏は今でも現役バリバリ。この数字もまだまだ更新されそう。「現代の男性は遊び方を知らない」という宍戸氏。様々なライフスタイルで自由に生きる今の男性たちに「とはいえ、これだけは忘れてほしくない」そう思っていることがあるという。『メルマガNEWSポストセブンVol.40』に掲載されたプロインタビュアー吉田豪氏による珠玉のインタビューの一部をご紹介しよう。
──宍戸さんは、最近の俳優は遊んでないって言ってましたね。
遊んでない! 遊びが僕らの頃の遊びと変わってきて、真剣になりすぎちゃうの。ちょっと、そんなのは遊びだよ、って。でも、両者の了解がない限り、それは昔に戻っちゃってるんじゃないかっていうことと、あといま52、53歳の方と、それから、42、43歳くらいの方々が遊びをほとんど知らないで過ごした連中だと思う。
──ああ、でもそうかもしれないですね。ボクもそんなに遊びを知らないと思いますよ。
ああ、君はいくつなの?
──42歳です。
42歳か。そのくらいだと、たぶんつらいと思うよ。何がつらいかよくわからないけど(笑)、遊んだからいいっていうもんじゃねえしな。でも、許される遊びってあるじゃない、ある意味で。それが全部できあがったのが、安保条約の頃かな。俺の息子たちを見ていると、何をやってるんだ、てめえら。って言いたいよ。
──真面目そうですもんね。以前、若い世代に向けて「スキーだの、スキューバだの、スカイダイビングとか、ほかの遊びが増えたのはわかるけど、海山空よりもすべての原点であるヴァギナだけ忘れないでほしい」って言ってて、これは名言だと思いました(笑)。だから、『週刊ポスト』でもヴァギナの特集をずっとやってたけど、あれはえげつないな(あっさりと)。
──ダハハハハ! 中学校のときの宍戸さんと同じ(※)ですよ、やってることは。
(※中学時代、宍戸氏は友人と女性器を描き、それを一冊の本にしていた。タイトルは『内緒で教えるデカメロン』)いやいや、俺たちはもっときれいに描くよ(笑)。だから、もっと芸術的に見せる方法があるんじゃないかな。僕らはホントにまだヤッてないで描いてるから。
──童貞が描いてるから。
想像で描いてるから。
──いま残ってたら、『ポスト』で特集になってますよ。
手本になってるよ(笑)。
──宍戸さん、もう一度共演したい役者さんとか一人ぐらい挙げるとしたら、どなたですか。
だれだろう。ウォーレン・ベイティかな。女性経験人数が1万2775人で世界一位だもんな。
──そこは悔しい(笑)。
日本的に言えば、一番やりたくねえのは小林旭(笑)。「街のみんなが振り返る〜」なんて、振り返ってもな(笑)
<宍戸錠氏プロフィール>
ししど・じょう。1933年大阪府生まれ。1954年、日活ニューフェイス第一期生としてトップ合格し、翌55年に『警察日記』でデビュー。タフでハードボイルドな「エースのジョー」として人気を得て、石原裕次郎、小林旭らとともに日活のスターとなる。『拳銃は俺のパスポート』など300本以上の映画に出演してきた。その役者人生を綴った自伝的小説の完結編『シシド 完結編〜小説・日活撮影所百周年記念』(角川書店)は11月30日発売予定
==============
週刊ポストがヴァギナの特集をしたいなら、宍戸錠だ童貞の中学生の頃に想像で描いたヴァギナの画ではなく、昨年、イギリスでも最大規模のアートフェスティバル「ブライトン・フェスティバル」で「ザ・グレイト・ウォール・オブ・ヴァギナ」として展示された石膏の方だろうと思う。芸術的に見せる方法としてもクリアしているのではないだろうか。
以下、2011年5月の記事
デザイナーズ・ヴァギナ(膣の形成手術)が流行っているように、欧米ではヴァギナの色や形、サイズといったものに他人と比べて異常なのかしらと人知れず悩む女性がたくさんいるようです。イギリスのアーチスト、ジェイミ・マッカートニーはこうした女性特有の悩みを吹き飛ばすような展示を計画しています。名付けて「ザ・グレイト・ウォール・オブ・ヴァギナ」。コンセプトは「ヴァギナはそれぞれに異なり、その違いこそが美しい」
マッカートニーは、今年5月にブライトン・ホーヴでおこなわれる、イギリスでも最大規模のアートフェスティバル「ブライトン・フェスティバル」で、「ザ・グレイト・ウォール・オブ・ヴァギナ」―石膏でかたどった400人分ものヴァギナを展示公開する予定です。
ボランティアとして性器のかたどりに協力したのは18歳から76歳の女性。そのなかには一卵性双生児、母と娘、男から女へとトランセクシャルした女性も含まれるそうです。
「僕は多くの女性が自分の性器について悩んでいるのを知った。で、なんとか独自の方法で力になってあげられればと。もしこの展示を見て、ひとりの女性でも性器の形成手術を思いとどまることがあれば、それだけで成功だと思うよ」マッカートニーの弁です。
日本には男根崇拝のお祭りがある。男にヴァギナがすべての源であると言うのであれば、女に対してはペニスがすべての源であると言うのも正しい。なので「スキーだの、スキューバだの、スカイダイビングとか、ほかの遊びが増えたのはわかるけど、海山空よりもすべての原点であるヴァギナだけ忘れないでほしい」とは名言ではなく、古代宗教の現代における流行のためのキャッチフレーズのようなものだと思う。
女性経験人数は1331人で世界3位──この12月で79歳になる宍戸錠氏は今でも現役バリバリ。この数字もまだまだ更新されそう。「現代の男性は遊び方を知らない」という宍戸氏。様々なライフスタイルで自由に生きる今の男性たちに「とはいえ、これだけは忘れてほしくない」そう思っていることがあるという。『メルマガNEWSポストセブンVol.40』に掲載されたプロインタビュアー吉田豪氏による珠玉のインタビューの一部をご紹介しよう。
──宍戸さんは、最近の俳優は遊んでないって言ってましたね。
遊んでない! 遊びが僕らの頃の遊びと変わってきて、真剣になりすぎちゃうの。ちょっと、そんなのは遊びだよ、って。でも、両者の了解がない限り、それは昔に戻っちゃってるんじゃないかっていうことと、あといま52、53歳の方と、それから、42、43歳くらいの方々が遊びをほとんど知らないで過ごした連中だと思う。
──ああ、でもそうかもしれないですね。ボクもそんなに遊びを知らないと思いますよ。
ああ、君はいくつなの?
──42歳です。
42歳か。そのくらいだと、たぶんつらいと思うよ。何がつらいかよくわからないけど(笑)、遊んだからいいっていうもんじゃねえしな。でも、許される遊びってあるじゃない、ある意味で。それが全部できあがったのが、安保条約の頃かな。俺の息子たちを見ていると、何をやってるんだ、てめえら。って言いたいよ。
──真面目そうですもんね。以前、若い世代に向けて「スキーだの、スキューバだの、スカイダイビングとか、ほかの遊びが増えたのはわかるけど、海山空よりもすべての原点であるヴァギナだけ忘れないでほしい」って言ってて、これは名言だと思いました(笑)。だから、『週刊ポスト』でもヴァギナの特集をずっとやってたけど、あれはえげつないな(あっさりと)。
──ダハハハハ! 中学校のときの宍戸さんと同じ(※)ですよ、やってることは。
(※中学時代、宍戸氏は友人と女性器を描き、それを一冊の本にしていた。タイトルは『内緒で教えるデカメロン』)いやいや、俺たちはもっときれいに描くよ(笑)。だから、もっと芸術的に見せる方法があるんじゃないかな。僕らはホントにまだヤッてないで描いてるから。
──童貞が描いてるから。
想像で描いてるから。
──いま残ってたら、『ポスト』で特集になってますよ。
手本になってるよ(笑)。
──宍戸さん、もう一度共演したい役者さんとか一人ぐらい挙げるとしたら、どなたですか。
だれだろう。ウォーレン・ベイティかな。女性経験人数が1万2775人で世界一位だもんな。
──そこは悔しい(笑)。
日本的に言えば、一番やりたくねえのは小林旭(笑)。「街のみんなが振り返る〜」なんて、振り返ってもな(笑)
<宍戸錠氏プロフィール>
ししど・じょう。1933年大阪府生まれ。1954年、日活ニューフェイス第一期生としてトップ合格し、翌55年に『警察日記』でデビュー。タフでハードボイルドな「エースのジョー」として人気を得て、石原裕次郎、小林旭らとともに日活のスターとなる。『拳銃は俺のパスポート』など300本以上の映画に出演してきた。その役者人生を綴った自伝的小説の完結編『シシド 完結編〜小説・日活撮影所百周年記念』(角川書店)は11月30日発売予定
==============
週刊ポストがヴァギナの特集をしたいなら、宍戸錠だ童貞の中学生の頃に想像で描いたヴァギナの画ではなく、昨年、イギリスでも最大規模のアートフェスティバル「ブライトン・フェスティバル」で「ザ・グレイト・ウォール・オブ・ヴァギナ」として展示された石膏の方だろうと思う。芸術的に見せる方法としてもクリアしているのではないだろうか。
以下、2011年5月の記事
デザイナーズ・ヴァギナ(膣の形成手術)が流行っているように、欧米ではヴァギナの色や形、サイズといったものに他人と比べて異常なのかしらと人知れず悩む女性がたくさんいるようです。イギリスのアーチスト、ジェイミ・マッカートニーはこうした女性特有の悩みを吹き飛ばすような展示を計画しています。名付けて「ザ・グレイト・ウォール・オブ・ヴァギナ」。コンセプトは「ヴァギナはそれぞれに異なり、その違いこそが美しい」
マッカートニーは、今年5月にブライトン・ホーヴでおこなわれる、イギリスでも最大規模のアートフェスティバル「ブライトン・フェスティバル」で、「ザ・グレイト・ウォール・オブ・ヴァギナ」―石膏でかたどった400人分ものヴァギナを展示公開する予定です。
ボランティアとして性器のかたどりに協力したのは18歳から76歳の女性。そのなかには一卵性双生児、母と娘、男から女へとトランセクシャルした女性も含まれるそうです。
「僕は多くの女性が自分の性器について悩んでいるのを知った。で、なんとか独自の方法で力になってあげられればと。もしこの展示を見て、ひとりの女性でも性器の形成手術を思いとどまることがあれば、それだけで成功だと思うよ」マッカートニーの弁です。
日本には男根崇拝のお祭りがある。男にヴァギナがすべての源であると言うのであれば、女に対してはペニスがすべての源であると言うのも正しい。なので「スキーだの、スキューバだの、スカイダイビングとか、ほかの遊びが増えたのはわかるけど、海山空よりもすべての原点であるヴァギナだけ忘れないでほしい」とは名言ではなく、古代宗教の現代における流行のためのキャッチフレーズのようなものだと思う。