宜野湾市の非常勤職員で30代の女性が2008年から今年7月にかけて、総額97万9920円の児童医療費助成金を不正に受け取っていたと宜野湾市が22日、発表した。女性は健康増進課で助成金の入力業務に携わりながら、自身の家族の医療費を増額したり、架空の医療費を偽って不正な操作を繰り返していた。女性は5日付で全額を返還したが、21日付で解雇された。佐喜真淳市長は22日の会見で謝罪した。市は今後、宜野湾署に告発する考え。
助成金の入力はミスを防ぐため、複数の職員で行い、その後3度確認していた。だが、女性は、確認作業後に入力端末を計128回にわたり不正に操作して、家族の振込口座を通して受け取っていた。
10月24日に職員が疑問を持ち不正が発覚、内部調査で女性は「借入金の返済に追われ、生活費が不足していた」と認めた。
佐喜真市長は「あってはならない不祥事で大変申し訳ない。深くおわびを申し上げる」と述べ、自身の給与減額を検討するとした。
「私の不徳の致す処」としたいのだろうが、そんなことに人徳を使わなくてもいいのではないだろうか。人徳は能力を持った人材を集める人望である。市長になってからオスプレイのことで忙しく、市長になるために市民に約束したことは、まだ、何一つ実行に移されていない。事を為すのに人材は必要で、人材を集めるのに人徳は不可欠で、人徳の有無は、そのことでも十分に判断できる。人徳はそういったことに使われてはいかがだろう。
市は今後、確認作業後に、責任者以外の職員が入力端末で修正できないよう新たなシステムが導入できないか検討するとしている。