北海道深川市の拓殖大北海道短大は18日、グミ科の果実「シーベリー」の量産化に向けた研究開発を始めると発表した。原産国の1つとして知られるモンゴル出身の横綱・白鵬は「母国で人気のあるフルーツを普及させたい」と同短大を訪れ、苗木を記念植樹した。
同短大によると、シーベリーはモンゴルなどユーラシア大陸の中・北部に広く自生する。オレンジ色の果実は栄養価が高く“奇跡の果実”との異名を持つという。果実の魅力を広めたい白鵬の思いが、知人を通じ環境農学科がある同短大に伝えられ、今回の計画につながった。
同短大は、所有する農場で栽培法を研究し、果実の大型化や甘みを増やすための品種改良に取り組む。ジャムなど加工食品の商品化を5年以内に目指しており、白鵬関が観光大使を務める北海道滝川市の「白鵬米」に続く白鵬ブランドを誕生させたい考えだ。
白鵬は「北海道とモンゴルは気候が似ている。北海道に足を運んで成功させたい」と力を込めた。