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全日本女子、韓国に敗れ初黒星 露呈した弱点

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【韓国との通算対戦成績(1993年4月〜2012年4月)】
 日本 29勝28敗

最近5試合の対戦成績
 日本 5勝0敗

・世界選手権(10年11月9日)
○日本 3−0 韓国

・ワールドグランプリ2011予選ラウンド(11年8月6日)
○日本 3−0 韓国

・ワールドグランプリ2011予選ラウンド(11年8月20日)
○日本 3−0 韓国

・第16回アジア選手権(11年9月17日)
○日本 3−2 韓国

・ワールドカップ2011(11年11月12日)
○日本 3−0 韓国


【試合みどころ】
 バレーボール女子のロンドン五輪世界最終予選(5月19日〜27日)第4日が23日、東京体育館で行われ、開幕3連勝の全日本女子は第4戦で韓国と対戦する。

 前日、タイにストレート勝利を収めて首位を守った日本は、今大会まだセットを落としていない。初戦、第2戦では立ち上がりに相手ペースになる場面もあったが、第3戦では序盤からリズムをつかみ、課題を修正した。

 第4戦の相手となる韓国は今大会ここまで1勝2敗。前日のセルビア戦では1−3で敗れたものの、エースのキム・ヨンギョンが30得点と気を吐いた。キム・ヨンギョンは2011年5月までJTで竹下佳江らとともにプレーし、日本のプレースタイルを熟知している。

 日本にとってはやりにくい相手だが、キム・ヨンギョンを抑えれば攻撃力が半減するだけに、対策は明確だ。


【全日本スターティングメンバー】
 江畑幸子 山口舞 岩坂名奈 荒木絵里香 竹下佳江 木村沙織
リベロ:佐野優子


【韓国スターティングメンバー】
 ハン・ソンイ ファン・ヨンジュ ヤン・ヒョジン チョン・デヨン キム・サネ キム・ヨンギョン


【第1セット】
 試合開始から両者が点を取り合う一進一退の攻防となる。日本が攻勢に出ると、韓国はエースのキム・ヨンギョンにボールを集めて追いすがる展開になる。韓国のサーブミスなどにも助けられて、徐々にペースをつかんだ日本は8−5でリードして、テクニカルタイムアウトを迎える。
 
 テクニカルタイムアウト後は韓国が息を吹き返す。力のあるアタックで試合の主導権を握ると、日本は逆転を許してしまう。今大会絶好調の江畑にボールを集めるも、繰り出すバックアタックはことごとく拾われてしまう。日本は悪い流れのまま、14−16で二度目のタイムアウト。

 流れを変えたい日本は、江畑に代えて迫田さおりを投入。その迫田が起用に期待に応え、出場してすぐに得点を決め、存在感を見せる。しかし、韓国の気迫あふれる攻撃に押される場面が多くなり、18−25で第1セットを落とした。




【第2セット】
 今大会初めてセットを落とした日本だが、第2セットは落ち着いた立ち上がりを見せる。エースの木村が得点を重ね、日本がリードを奪う。しかし、追いかける韓国も冷静に反撃を開始。韓国が威力ある攻撃で連続得点を奪い、このセットでも日本を逆転。8−7とする。

 またもリードを許す展開になった日本。局面の打破をはかり、攻撃に転じるも、韓国のブロックに日本の攻撃が阻まれるシーンが続き、苦しい展開になる。しかしエースの木村が攻撃陣ををけん引し、何とか韓国に追いすがる。

 終盤も互いに譲らず、点の取り合いが続く。韓国の守備に苦戦した日本だが、この日、好調の山口や木村らの得点で逆転すると、その後は日本ペースに。最後は岩坂のブロックが決まり、25−22で日本が第2セットを奪った。


【第3セット】
 第3セット序盤も互いに譲らず点を取り合う展開。山口のアタックや荒木のブロックなど、随所でいいプレーを見せる日本だが、高さに勝る韓国の攻撃を防ぎきれず、またもリードを許す。

 韓国の攻撃に翻弄されるシーンが目立った日本は、岩坂に代えて平井香菜子を投入。しかし、流れを引き戻すことはできずに10−16でテクニカルタイムアウトを迎える。

 これ以上リードを広げたくない日本は、山口、竹下を代えて、狩野舞子 、中道瞳を投入する二枚替え。すると投入直後の中道がサービスエースを奪うなど、流れを引き戻し、15−18とする。

 しかし、ここからキム・ヨンギョンを中心に韓国が猛攻を見せ、一気に日本を突き放す。韓国の勢いに圧倒された日本は17−25で再びリードを許した。



【第4セット】
 あとがなくなった日本は岩坂に代えて再び平井を投入。巻き返しを図るが、キム・ヨンギョンの強烈なアタックを防ぐことができず、連続失点を喫する。悪い流れのまま3−8でテクニカルタイムアウト。

 試合再開後も日本は韓国に連続でポイントを許し、3−12と大量にリードを許す。点差を詰めたい日本だが、キム・ヨンギョンがアタック、ブロックと攻守両面で大活躍。9−21とさらにリードを広げられる。その後も試合のペースを握れなかった日本は、なすすべなく失速。13−25で第4セットも落とし、ゲームカウント1−3で韓国に敗れた。




【日本 1 (18-25 25-22 17-25 13-25) 3 韓国】



【日本、韓国に敗れ初黒星】
 バレーボール女子のロンドン五輪世界最終予選(5月19日〜27日)第4日が23日、東京体育館で行われ、第4戦で韓国と対戦した全日本女子は1−3(18−25、25−22、17−25、13−25)で敗れ、今大会初黒星を喫した。この結果、日本は4戦全勝のロシアに首位の座を譲り、2位に後退した。

 日本は第1セット序盤こそリードを保ったものの、終盤に6連続ポイントを許して今大会初めてセットを落とす。続く第2セットは点の取り合いとなり、木村沙織(東レ)、山口舞(岡山)らが要所で得点を決め、25−22で制した。しかし、第3セット、第4セットと相手エースのキム・ヨンギョンを中心とする韓国の攻撃に押し切られ、結局1−3で敗れた。

 日本は25日、第5戦でここまで1勝3敗のキューバと対戦する。

 8チームが出場する今大会はアジア大陸予選を兼ねており、上位3チームと、残りの5チームのうちアジア最上位1チームの計4チームがロンドン五輪の出場権を獲得する。




【真鍋政義監督コメント】
 すべてにおいて韓国が上回っていた。相手のサーブレシーブが素晴らしく、われわれのサーブが全く機能しなかった。ヨンギョンは素晴らしい選手。どうマークしても上から打たれるので、ある程度は決められるだろうと思っていた


【山口舞(岡山)コメント】
 ミスが多く、韓国のリズムになってしまった。不安を持ちながらではうまく回らないと感じた。レフトのマークも厳しく、サオリ(木村沙織=東レ)やエバ(江畑幸子=日立)が決まりにくい状況だったので、ライトで自分がもっと頑張って攻撃を切りたいと思ってプレーしていたが、センターに切り込む攻撃に対して、相手のブロックがしっかりついていた。日本がサーブで攻められなかった分、(韓国は)サーブレシーブも安定していてコンビバレーをされてしまった。(相手の19番が入って)1セット目に入ってから100%近く決められた。コートの中でもレシーブ、ブロックの位置を確認しながらやっていたがなかなか対応できず、相手のリズムにはめられてしまった。やられているコースは同じなので、レシーブの確認を変えてシフトを変えるなど、ベンチの指示を待つだけでなく自分たちで変えていかなければならなかった。


【木村沙織(東レ)コメント】
 ずっと相手のペースで最初から最後まで戦ってしまった。途中でリズムをつくれれば良かったが、最後までそのままやられてしまった試合だった。サーブが走らなかったのが敗因。相手のペースで最初からいかれてしまい、1回で攻撃を切れずミスを出した。全員がもっと「1回で切る」と意識してできればよかった。今日の反省、いけなかったところを切り変えて、(25日のキューバ戦は)自分たちのバレーができるように頑張りたい。


【竹下佳江 (JT)コメント】
 ミスの多いゲームになってしまい残念だった。すべてにおいて相手のペースで展開してしまったことが敗因。相手に先行され、攻め切れる状態をつくれなかった。さらに後手後手でミスをしてしまい、リズムがつくれなかった。(試合のない)明日1日で頭を整理して、身体、心、頭の準備をして残り3試合、チーム一丸となって頑張りたい。


【荒木絵里香 (東レ)コメント】
 スタートからサーブが弱く、相手をリズムに乗せてしまったことが一番の敗因。(ライトの)14番(ファン・ヨンジュ)対策でやってきたが、19番(キム・ヒジン )に思っていた以上に点数を取られ、リズムをつくられてしまった。10番(キム・ヨンギョン)に決められるのはある程度想定していたので、19番、12番(ハン・ソンイ)に得点を取られてしまったことも大きい問題ではあったが、それ以上に自分たちの問題が大きい。もう一度自分たちのやるべきことをしっかり再認識して、必死になってやるしかない。次のゲームにすべてをかけて戦うだけ。






【試合スタッツ】
・最多得点 木村沙織 21点

<部門別得点ランキング>

・スパイク得点
1位 木村沙織 21点
2位 江畑幸子 10点
3位 山口舞 8点

・ブロック得点
1位 岩坂名奈4点
2位 山口舞 2点
3位 荒木絵里香 1点
・サーブ得点(サービスエース)
1位 中道瞳 1点
1位 岩坂名奈 1点
1位 江畑幸子 1点


【全日本女子、完敗した韓国戦で露呈した弱点】
 ロンドン五輪最終予選4試合目にして、初めての失セット。18−25で韓国が制した第1セットでは、全日本女子の弱点が露呈した。

 韓国はこの日、木村沙織(東レ)をサーブのターゲットとし、日本のバックアタックをつぶしてきた。木村とともに得点源の江畑幸子(日立)に対しても、常に2枚のブロックとレシーバーを配置。さらに山口舞(岡山)に対してもマークを外さず、レシーブからの攻撃はエースのキム・ヨンギョンに託した。

 日本は第1セット中盤、江畑に代えて迫田さおり(東レ)を投入するも、迫田に対しても常に相手の2枚のブロックが並んだ。それに対し、日本は途中出場した韓国の19番キム・ヒジンの攻撃を止めることができない。トスを上げようとした竹下佳江(JT)、佐野優子(イトゥサチ/アゼルバイジャン)が危うくぶつかりかけるなど、これまでの3試合では見られなかった連係ミスも目立ち、最後まで韓国に主導権を握られる形となった。

 迎えた第2セット、エースの木村にボールを集め、序盤は日本が先行した。しかし、すぐさま韓国も追い上げ、1点をめぐる一進一退の攻防が続く。終盤には、2枚替えで投入された狩野舞子(ベシクタシュ/トルコ)がキム・ヨンギョンに1枚でブロックされ、19−20と逆転されてしまう。
攻守にわたり絶好調のキム・ヨンギョンを軸とした攻撃を展開する韓国に対し、日本も木村で応戦。エース対決の様相を呈した第2セットの終盤、22−21と日本が1点リードした場面で、キム・ヨンギョンのスパイクに後衛の江畑がレシーブで食らいつく。そのままスパイクを放ったキム・ヨンギョンを1枚で止めたのが山口だった。

「ここは打つかもしれないと飛んだら、うまく当たった」(山口)というプレーで再び流れを日本に引き寄せ、最後も岩坂名奈(久光製薬)がキム・ヨンギョンを止め、第2セットは25−22で取り返す。このまま一気に日本が勢いに乗るかと思われたが、第3セットは韓国の鉄壁のディフェンスに木村、江畑の攻撃が拾われ、17−25で失った。

 追い上げたい第4セットも、常に韓国が優位に立つ。攻撃を絞らせるはずのサーブが弱くなり、仕掛ける攻撃は韓国のリベロ、キム・ヘランにことごとく拾われた。逆に韓国のセッターに余裕を与え、自在な攻撃を仕掛けられ、劣勢を打破できないまま点差が広がる。

 日本は山口に代えて新鍋理沙(久光製薬)、江畑に代えて迫田を投入するも、序盤、中盤のリードが最後まで大きく響き、1−3で韓国に押し切られ、2008年アジア大会以来となる韓国戦の黒星、さらに今大会初の敗戦を喫した。真鍋政義監督も「すべてにおいて韓国が上回っていた。韓国のサーブレシーブが素晴らしかったのに対し、われわれのサーブも弱かった」と完敗を認めた。























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