野菜がしおれるのは細胞の水分がなくなるから。50度のお湯に入れるとヒートショックで葉の表面の気孔が開き、細胞に水分を取り込むのだという。50度洗いと水洗いの野菜を冷蔵庫に保管して5日後に比べてみると、水洗いは元気がなかったが、50度洗いはレタスの切り口も変色なく、手触りもぱりぱり。もやしもまったく変色していない。臭いもない。
ホウレンソウの表面についた菌を2日間培養してみると、50度洗いは菌の数が10分の1だった。
肉も50度洗いだと色鮮やかで、旨味も閉じ込める。効果はアサリ、カキ、キノコ、果物から加工品にまで及ぶことがわかった。要点は3つ。
(1)50度洗いをして乾かして冷蔵庫に保存
(2)湯の温度は48〜52度(43度以下はダメ)
(3)肉や魚介類は保存しないですぐ調理する。
中野美奈子 大発見!「しなびた野菜は50度の湯で洗え」パリパリの新鮮さ甦った