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マニラ滞在時の小向美奈子 その首に“懸賞金”かかっていた

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 今年度のお騒がせ女優として真っ先に思い浮かぶのは、マニラ潜伏→AVデビューを果たしたグラビアクイーン・小向美奈子18 件。12月28日にニューロティカとのコラボレーションCDの発売、12月17日(名古屋クアトロ)、12月18日(大阪梅田AKASO)、12月23日(東京渋谷O-WEST)にはニューロティカの「Fuckin’ X’mas TOUR 2011」への参戦と活発に活動を続ける彼女だが、逮捕騒動が持ち上がった2月時点では、辛い心境を明かしていた。

 逮捕騒動時、彼女を直撃した週刊ポストが、当時を振り返る。


「薬がらみで小向美奈子に逮捕状が出たようだ。今日、明日にも身柄を拘束される」との情報が飛び込んできたのは、2月初旬のことだった。ほどなく、「フィリピンに逃亡」「マニラ潜伏。国外に永久逃亡か」との報道が連日なされるようになり、記者も慌ててフィリピンへ飛ぶことに。

 かねてから小向の取材を重ねていたこともあり、独占単独インタビューに漕ぎ着けたのだが、現地で絶句した。グラマラスなボディで人気を博していた彼女だが、グラマーな域を超え、でっぷりと肥えてしまっていたのだ。

「私、どうしたらいいんですかねえ……」

 憔悴しきった表情ながら、手にはフランスパンが一本握られている。聞けば、滞在先のホテルには報道陣が押し寄せ、一歩も外に出られない生活が何日も続き、ストレスで食に走ってしまうのだという。

「楽しく過ごしていたのに大騒ぎになって。英語の勉強をきちんとしたかったのになぁ……。私、昔ハーフのオトコと付き合ってたから、そこそこ自信あったんです。でも、学校ではレベル1っていわれて、それもすごいショックで」

 ちなみに、彼女を担当した教師はこう語っていた。

「文字通り、1からのスタートです。まずは自己紹介できるように2〜3週間かけてレッスンしていく予定でした」

 失意の小向をさらに追い詰めていたのが、フィリピン特有の事情だった。なんと、小向の首に“懸賞金”がかけられており、身の危険を感じていたのだ。

「フィリピン在住の日本人ヤクザが、私を捕まえたらいくらになるのか、日本のある雑誌社に問い合わせてきたそうなんです。平均月収が3万円ほどのフィリピンでは1万〜2万支払えば、出国記録から泊まってるホテルまで簡単に分かるし、ホテルの従業員にいえば部屋に薬物を忍ばせて警察に踏み込ませることもできるって……。そうやって身柄を押さえて、釈放を条件に取材でもなんでも飲ませる、と。その日本人ヤクザは50万円以上なら請け負うといっていたみたいで、本当に怖くなっちゃって……」

 外にも出られず、テレビをつけても英語の番組ばかりで、インターネットには罵詈雑言。確かにこれでは、食べるか寝るかしかない。不憫に思ったスタッフは小向の帰国前日、人目を避けながら夕食会をマニラ市内の鉄板焼き店で開いた。日本に戻れば逮捕されることは間違いなく、判決次第では刑務所行きもありえるという状況下で、彼女が放った一言が印象的だった。

「私、お魚食べれないんだけど、今ならなんかいけそうな気がする。っていうか、いける。白ワインと、白身のステーキ焼いてください」

 1週間ほどのフィリピン滞在で、唯一小向が嬉しそうにした瞬間だった。


(週刊ポスト2011年12月23日号「マニラ滞在時の小向美奈子 その首に“懸賞金”かかっていた」より)



























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