ホラー、ヒーロー・アクション、ボーイズラブ、パロディコメディ、任侠アクションと様々なジャンルを手掛け、まさにロバート・ワイズばりの活躍を続ける寺内康太郎監督が、青春H2でテーマに選んだのは「人生」。山あり谷あり、酸いも甘いも、色々あるのが人生。主人公の啓介の、普通の人間なんだけれどもパワフルに生きていける、その生命力、その生き様をオフビート感たっぷりに描いた“ライフ・イズ・エンターテインメント”、それが『エレナー電気工業』だ。そんな啓介を演じるのは劇団「動物電気」の松下幸史、ほか藤原よしこ、山本剛史、仁科貴などが脇を固めている。
【あらすじ】
2005年の秋、郵政選挙の自民大勝、阪神の2年ぶりリーグ優勝の熱がまだ冷めやらぬ頃、父親の突然の死によって、家業の小さな工場・エレナー電気工業を兄の一郎と共に切り盛りしていくことになった啓介。家を飛び出して何年も東京でプラプラしていた啓介にとって只ならぬ事態であったが、今まで数々の困難をその前向きな思考と人並み外れた性欲をもって凌いできただけに、今回も・・・? 激務のストレスもマスターベーションで発散したり、出会い系サイトでうまいコトやったりと・・・。政府の構造改革路線が奏功してか、景気も上向き。なんだかうまく行き過ぎか?と思いきや、リーマン・ショックの荒波がモロに襲いかかる。果たして、啓介の持ち前の前向き思考と性欲で、この百年に1度の経済危機にさらされたエレナー電気工業を立て直すことはできるのだろうか?
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