各地の在日米軍基地が地域住民らとの交流を図るため、毎年恒例で開いている基地開放イベントが、米連邦予算の強制的な歳出削減の余波を受けて、相次ぎ中止に追い込まれている。
米国文化の一端に触れられ、軍用機などを間近に見られることなどから毎年数万人を集める基地もあり、自治体や旅行業界からは「早く再開を」との声がある一方で、基地反対派はイベントそのものに疑問を投げ掛ける。来年以降の見通しも立っておらず、米軍基地と地元との友好・親善の行方は不透明だ。
在日米軍司令部などによると、今年に入ってイベントが中止されたのは、岩国基地、厚木基地、佐世保基地、同)、嘉手納基地、横田基地など。
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基地開放イベントは「米国文化の一端に触れられ、軍用機などを間近に見られることなどから毎年数万人を集める基地もある」らしい。そのため自治体や旅行業界は基地開放イベントを歓迎している。そのためイベントの中止は「米軍基地と地元との友好・親善の行方を不透明にする」ものらしい。金の切れ目が縁の切れ目ということだろうか。
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◆普天間・野嵩ゲートに防衛局がフェンス設置 7月23日
沖縄防衛局は22日夜、米軍普天間飛行場野嵩ゲート前で、民間地と米軍提供施設を区切る新たなフェンスを設置する作業に入った。来月上旬のオスプレイの追加配備に向け、住民の反対運動を防ぐ狙いがあるとみられる。オスプレイの配備や普天間の県内移設を進める政権与党が参院選挙で圧勝した翌日の強行工事に、住民らは「何でも許されると思うな」「だまし討ちだ」と激しく反発した。
作業が始まったのは午後8時ごろ。クレーン車やトラックがゲート前に入り、作業員がフェンスの支柱の設置を始めた。同日午後11時半現在、工事を進めている。
フェンスは同日の日米合同委員会で合意され、基地へ進入する道路の両側に長さ計約21メートル、高さ約2・1メートルの規模で作る。フェンスができると、住民がこれまで抗議行動のために使っていたゲート近くの芝生の緩衝地帯に入れなくなる。
作業現場には、住民ら数十人が駆けつけ、工事の中止を求める声を上げた。作業中のフェンス内に入ろうとする住民を警察官が阻もうとしてもみ合う場面もあり、緊迫した。
この日午後5時半までゲート前で抗議をしていた男性は「私たちがいるときは何もなかった。選挙が終わった翌日に、しかも夜から作業を始めるとは卑怯だ」と怒り、別の男性も「毎日命を懸けて抗議をしているのに何の説明もないのか」と声を荒らげて作業員に迫った。
防衛省によると、反対運動を続ける住民らが、米軍施設区域部分に入り込むなどの例があり、車の通行に支障が生じているとして米側から設置の要望が上がっていたという。
外見上、区域との境界が不明確な箇所があり、以前からの計画でオスプレイの追加配備とは関係ないとしている。
工事の発注者は沖縄防衛局。現場にいた職員は「ラインの引き直しをするだけだ。今までと(米軍施設区域は)変わらない」と説明した。
野嵩ゲートでは昨年9月、市民らがオスプレイ配備に抗議して車両でゲートを封鎖する事態もあった。
◆普天間の新フェンスに市民ら抗議 7月24日
米軍普天間飛行場野嵩ゲート前で22日午後8時ごろ始まった新たなフェンスの設置作業は日付をまたいで続き、23日午前3時半ごろまでに完成した。オスプレイ配備に反対する市民らが集会などに使っていた空き地にも立ち入りできなくなり、抗議行動への制約を懸念する声が上がっている。
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23日も早朝から数十人の市民がゲート前に駆け付け、フェンスと車道に挟まれた歩道に並ぶようにして抗議した。来月上旬のオスプレイ追加配備を控え、現場では緊張感が高まっている。
◆普天間フェンス設置:市民と警官、未明の攻防 7月24日
普天間飛行場野嵩ゲート前のフェンス設置作業は、22日午後8時ごろから23日午前3時半ごろまで続いた。「わずかな抵抗の場まで奪い何が負担軽減か」。月明かりに照らされた夜のまちに、重機の音と市民らの抗議の声が断続的に響いた。
人々の数は徐々に増え、日付が変わるころには20〜30人に膨らんだ。狭い歩道に市民や警察官、報道関係者が詰め掛けて蒸し暑い。
工事現場には、外部の人が入らないようついたてが立てられた。市民らはそこにしがみつき「やめて!」「ふるさとが奪われる悔しさを知れ」と内側にいる防衛局職員らに叫ぶ。ついたては何度も揺さぶられ、倒れそうになると、それを警備の警察官が押さえる。しまいには、ついたての金属製のわくが、ぐにゃりとゆがんだ。小康状態をはさみ、もみ合いが続いた。
ヘルメットをかぶった作業員は、何を言われても無言で作業を続ける。その向こうに米軍関係者の姿が見えると、「何笑ってるの! 何がおかしいの!」と女性の鋭い声が飛んだ。
午前0時すぎ、参院選で当選した糸数慶子さんが到着した。防衛局の現場職員に「オスプレイ配備も普天間の県内移設も許さないという民意に押されて私は当選した。それなのに、なぜあえて今日なのか」と、抗議する。職員は「米軍から要望があった」などと繰り返し、かみ合わない。
午前2時すぎ。フェンスの設置そのものはほぼ終わった。普天間爆音訴訟団の高橋年男事務局長は「去年配備された悔しさを思い出して闘おう」と呼び掛け、「沖縄を返せ」を歌った。その後、大半の人が帰宅したが、一部の人が残り、新たなフェンスに黙々と赤いテープやビニールひもをくくりつけていた。
新しく設置されたのは、国道と米軍提供施設を区切る長さ計約21メートル、高さ約2・1メートルのフェンス。米軍へ日本側から提供された土地で、広さは約40〜50平方メートル。これまでオスプレイ抗議の市民が、集まったり休憩したりしていた芝生の区域に立ち入れなくなった。
沖縄防衛局によると「日米地位協定に基づき管理権は米側にある」という。フェンスには「無断で立ち入ることはできません」と日本語で書かれた白い看板が掲げられた。
オスプレイ配備への抗議のため昨年9月から100人程度集まることもあったが、国道沿いのゲート前に広い場所はない。幅1・8メートルの歩道から人があふれることもあった。
近くに住み、ほぼ毎日抗議活動に参加する男性(59)は「歩道を行き来する人も少なくない。人が多く集まったときに、歩道上にいたら『邪魔だ』と、警察の取り締まりの対象になるかもしれない」と不安を漏らした。
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良かった。静かになる。ほかのゲート前で表現活動を続ければいい。頑張れ!