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アレルギーなら給食おかわり禁止 女児死亡受け調布市ーアレルギーのない子にまで禁止食物を強制

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 東京都調布市立小学校で昨年12月、食物アレルギーのある女児が給食を食べ死亡した事故を受け、市の食物アレルギー事故再発防止検討委員会は最終報告書をまとめ、23日に市と市教委に提出した。食物アレルギーのある子どもは当面、おかわりを全面禁止にすることや、事故が起きた時、病院などにすぐ連絡をとれる態勢を整えることを盛り込んだ。

 最終報告書では、昨年末の死亡事故が、おかわりをしたために起きたことを踏まえ、食物アレルギーがある子どもには、アレルギー食材の除去食だけでなく、おかわりを全面的に禁止することを求めた。各種対策が施され、安全が確保されるまでの措置という。また、アレルギーのある子には、常に異なる色のトレーを使うとした。

 さらに、重いアレルギーの原因となるピーナツ、そばは学校給食では使用禁止とする対策を挙げた。

 教員や栄養士への研修を徹底し、子どもに対しても食物アレルギーを正しく理解するよう、授業の中で指導することも求めている。

 また、食物アレルギー事故が起きた場合に教員が教室などから専門医のホットラインに連絡できるよう、携帯電話などを各校に配備することも盛り込んだ。

 同市立小の教室には内線電話はなく、通常は教員も携帯電話を教室に持ち込んでいないため、現在は医師などに連絡するには職員室まで行く必要がある。

 各校の給食室は子どもに同じ料理を出すことを想定して造られ、除去食を用意するスペースや設備は十分に整っていない。このため中長期的な対策として、食物アレルギーに対応した調理や配膳をするスペースを設けることも提案した。

 このほか各校の態勢として、アレルギー対応について教職員の役割分担を明確にすることも求めている。

 委員の一人で小児総合医療センター(東京都府中市)アレルギー科の赤沢晃部長は「子どもの安全を守るため、教育現場にリスクマネジメントの発想を持ち込むことができたのは意義があり画期的だ」と話す。

【事故の経緯】
 東京都調布市立富士見台小で昨年12月、給食を食べた後に、食物アレルギーのある5年女児が死亡した。アレルギーによるアナフィラキシーショックとみられる。女児は乳製品にアレルギーがあったが、女児がおかわりを求めた際、担任教諭は食べられない食材が記入された一覧表を確認しないまま、チーズが入ったチヂミを渡していた。

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 食物アレルギーのある女児が給食を食べ死亡した事故は、乳製品にアレルギーのある5年女児に対し、担任教諭が食べられない食材が記入された一覧表を確認しないまま、チーズが入ったチヂミを渡していたが原因だろう。因果関係は明確なのだから、それを罰すれば清む話である。

 それでも、調布市の食物アレルギー事故再発防止検討委員会では、重いアレルギーの原因となるピーナツ、そばは学校給食では使用禁止とする対策を挙げた。アレルギーのない子の権利は無視してもいいということだ。

 では日本在住のイスラム教徒に対して、食べてはいけない肉の入った料理を、間違って提供したら、調布市は同じ対策を講じるだろうか。それとも日本人的発想で宗教的規定などにいちいち対応してはいられないとするのだろうか。


















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