三重県亀山市川崎町の東名阪自動車道上り線で1日、大型観光バスの男性運転手(44)が走行中に意識をなくし、乗客3人がバスを停車させたことが2日、分かった。乗客計31人にけがはなかったという。
県警高速隊によると、バスは1日午後5時50分ごろ、時速約80キロで走行中に左側ガードレールに接触。乗客が運転席を確認したところ、運転手が意識不明の状態になっており、女性2人がハンドルを操作し、男性が手でブレーキペダルを押して中央分離帯に接触させ止めたという。
運転手は病院に運ばれたが、急性大動脈解離で死亡した。
バスは愛知県岡崎市の「オーワ」が運行。日帰りツアーで伊勢神宮に参拝した帰りだった。同社によると、運転手は昨年12月の健康診断で異常はなく、事故前日に休暇を取っていたという。