サッカーの各大陸王者など8チームが出場するコンフェデレーションズ杯ブラジル大会は22日(日本時間23日)、グループリーグA組で日本とメキシコが対戦、日本は岡崎がゴールを決めたが、1対2で敗れた。
日本は3連敗で大会を終えた。
日本は過去の2戦で挙げられなかった勝利を手にするべく、序盤から猛攻を仕掛ける。特に、岡崎が質の高いパフォーマンスでチームをけん引。右サイドから立て続けにチャンスを作り出し、得点の予感を漂わせた。しかし、攻勢をしのがれると、その後は落ち着きを取り戻したメキシコに主導権を握られてしまう。アタッカーのスピードを生かした攻めに苦しみ、劣勢のまま前半を終える。後半に入っても、悪い流れは変わらなかった。後半9分にエルナンデスに先制点を挙げられ、同21分には追加点を奪われてしまう。その後はメキシコが自陣へ引いたことでボールを保持したものの、相手の分厚い守備ブロックを崩せないまま時間が経過。終盤に岡崎のゴールで1点差に詰め寄るのが精一杯だった。イタリア戦に続き、試合運びの拙さを露呈してしまった日本。来年に訪れる「本番」のために目に見える結果を残したい状況だったが、待っていたのは厳しい現実だった。
【経過】
5分、ゴール前でパスを受けた香川が左足でシュートを放つが、GKに阻まれる。
8分、本田が前田にラストパスを送るが、これはDFがカット。
9分、遠藤のシュートは岡崎が触ってネットを揺らすが、オフサイドの判定。
12分、遠藤の左クロスは前田が触る前にGKがキャッチ。
17分、岡崎が右から切れ込み、シュートを放つが、ゴール左に外れる。
25分、本田の左足シュートはGKがキャッチ。
28分、メキシコはFKから頭で合わせるが、ゴールの上。
31分、メキシコはカウンターからゴール前にスルーパスを送るが、これはGK川島がキャッチ。
35分、メキシコが攻め込むが、栗原が何とかカット。
37分、長友が左クロス。中央の本田が左足で合わせようとするが、うまくヒットせず。
40分、メキシコのヘディングシュートはポストをたたく。
双方無得点で前半終了。
後半開始。
52分、メキシコのヘディングシュートはGK川島がはじく。
54分、メキシコは左クロスから頭で先制ゴールを決めた。
58分、酒井宏に代わり内田(シャルケ)が入る。
61分、前田のシュートはゴール右に外れる。
65分、前田に代わって、吉田(サウサンプトン)が入る。
66分、メキシコは右CKからヘディングで2点目を奪った。
73分、メキシコの強烈なシュートはGK川島がはじく。
74分、長友が顔をしかめピッチ外へ。77分に中村(川崎)が入った。
82分、右CKから岡崎がニアで足を伸ばすが、うまくヒットせず。
86分、岡崎が右クロスをけりこみ、1点返した。
後半ロスタイム、川島がPKを防ぐ好守。
日本は1対2で敗れた。
日本の先発メンバーは以下の通り。MF長谷部(ウォルフスブルク)はこの試合、出場停止。
▽GK 川島(スタンダール・リエージュ)
▽DF 酒井宏(ハノーバー)、栗原(横浜M)、今野(G大阪)、長友(インテル・ミラノ)
▽MF 細貝(レーバークーゼン)、遠藤(G大阪)、本田(CSKAモスクワ)
▽FW 岡崎(シュツットガルト)、前田(磐田)、香川(マンチェスター・ユナイテッド)