国内の製パン2位の敷島製パンと第一屋製パンは30日、食パンや菓子パンの出荷価格を7月1日の納入分から引き上げるとそれぞれ発表した。円安で小麦などの原材料が値上がりしているため。各社の値上げは2011年7月以来、2年ぶり。業界最大手の山崎製パンも同時期に「芳醇(ほうじゅん)」など15品目を2〜6%引き上げると発表しており、3位のフジパン(名古屋市)も追随する見通し。
敷島製パンは主力商品の「超熟」など、小麦の使用量が多い食パンを中心に25品目の価格を4〜6%引き上げる。超熟の参考小売価格は200円から210円に上がる。
第一屋製パンは約20品目を値上げする。「モーニングセレクション」などの食パンは5〜7%、菓子パンや和洋菓子は3〜7%上げる。生産を受託しているプライベートブランド(PB=自主企画)商品でも値上げを検討しているという。