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がんの放射線治療で効果、翌日に診断できる技術を開発ー放射線医学総合研究所

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 がんの放射線治療で効果があったかを、磁気共鳴画像装置(MRI)と造影剤を工夫して翌日に診断できる技術を開発したと、放射線医学総合研究所の青木伊知男チームリーダーや大阪大の村瀬研也教授らが米医学誌キャンサー・リサーチ電子版に発表した。

 放射線治療の効果確認は現在、MRIやコンピューター断層撮影装置(CT)で数週間から数カ月かけて経過観察し、がんが小さくなる様子を見て行っている。しかし、効果がなかったと分かってからでは他の治療手段を取れず、手遅れになる恐れがある。

 新開発の方法では、がん細胞が分裂できなくなったかを1日後に確認できる。現在はマンガンイオンの造影剤を高い濃度で体内に注入する必要があり、造影剤をがん組織にだけ送り込む技術を開発できれば、臨床応用できる可能性があるという。

 細胞はDNAを複製してからリボ核酸(RNA)やたんぱく質を複製し、分裂・増殖する周期を繰り返す。

 青木リーダーらはマウスの尻の皮膚下に2カ所、大腸がん細胞を移植し、片方に放射線を照射して治療。マンガン造影剤を尾の静脈から注入し、通常より磁場が強力なMRIで撮影した。その結果、放射線治療を行ったがん細胞は分裂する手前で周期が停止しており、造影剤を取り込む量が減って画像で治療効果を判断できた。




























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