円谷プロの空想特撮ドラマ新シリーズ「ネオ・ウルトラQ」の第7話「鉄の貝」の先行特別試写会が19日、東京都内で行われ、トラベルカルチャー誌のライター・渡良瀬絵美子役を務める女優の高梨臨さんが登場。作品に登場する怪獣たちについて、第一印象を聞かれた高梨さんは「『侍戦隊シンケンジャー』のシンケンピンクをやっていたので、怪獣とは初共演じゃない。慣れてるんです」と笑顔。7話に登場する巨大な鉄の貝の怪獣ガストロポッドについても「タニシみたいで可愛いな」と、ちゃめっ気たっぷりに印象を語った。
舞台あいさつには、高梨さんのほか、第7話を監督した入江悠さんも登場した。怪獣との出会いについて、入江監督は「(ウルトラ)セブンが一番最初。カネゴンとかが好きになった」と語った。高梨さんは「小さい頃に特撮を見て育ってなかったので、(特撮作品で初めて出会って)本当に怖いと思った」というが、同作では「怪獣に慣れていたというのもあるんですが、すごくかわいいものもいて愛着がわく。怪獣に感情移入できるのは初めて」と作品の魅力を夢中で語った。
名作のセカンドシリーズを手がけることについて、入江監督は「(前シリーズの)Qは、不合理な世界の割り切れなさをそのまま描いていて、今はその不合理さはなかなかない。そこが時代を超えて受け継がれていく」といい、第7話は「オリジナルのマインドだけを受け継いで、スピルバーグの『宇宙戦争』みたいな映画を撮るのが夢なので、そこを意識した」と語った。入江監督を含め、4人の監督が手がける同作の今後の見どころについては「僕が撮った第11話では、女優・高梨臨を見られると思う」と高梨さんの演技を絶賛していた。
「ネオ・ウルトラQ」はウルトラシリーズ(空想特撮シリーズ)第1作のテレビドラマ「ウルトラQ」の新シリーズで、円谷プロとWOWOWが共同制作。ウルトラQの世界から47年後が舞台。不可解な出来事に引き寄せられる心理カウンセラー・南風原仁(はいばら・じん=田辺誠一さん)、トラベルカルチャー誌のライター・渡良瀬絵美子(高梨さん)、バー「トビラ」のマスター・白山正平(尾上寛之さん)という境遇も考え方も全く異なる3人が、南風原の恩師・屋島教授(島田雅彦さん)に助けられながら、さまざまな怪獣・宇宙人たちと対峙する……というストーリー。
第7話は、日本中で大量発生を始めた巨大な巻貝ガストロポッド。政府は、屋敷教授の反対にもかかわらず、ある人物の野心に引きずられ、強引に駆除を進めようとする。その結果、地球は恐ろしい事態に見舞われることになる……という展開。WOWOWプライムで毎週土曜午後9時に放送中。第7話は23日に放送される。
イランの巨匠アッバス・キアロスタミが日本を舞台に描いたドラマで、デートクラブでアルバイトをする女子大生・明子と、そこで出会った老教授タカシ、明子の恋人ノリアキの3人をめぐる物語。80歳を超え現役を退いた元大学教授のタカシは、亡き妻に似た若い女性・明子をデートクラブを通して家に招く。しかし明子は、自分に会うために田舎から出てきた祖母を駅に置き去りにしてきてしまったことが気にかかり、タカシが用意した食事にも手がつけられない。翌朝、明子が通う大学まで車で送ったタカシの前に、明子の婚約者ノリアキが現れる。ノリアキがタカシを明子の祖父だと勘違いしたことから、次第に運命の歯車が狂い始めて……。タカシ役に84歳にして映画初主演となる奥野匡、明子役に「侍戦隊シンケンジャー」の若手・高梨臨。ノリアキ役を加瀬亮が演じる。
出演映画「ライク・サムワン・イン・ラブ [DVD]」が4月26日に発売される。
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