女優黒木メイサ(24)が12日、東京・渋谷区のNHKで大河ドラマ「八重の桜」のクランクイン会見を行った。黒木は会津藩士の娘で江戸育ちの中野竹子役。なぎなたの名手で、綾瀬はるか演じる八重の良きライバルとなる。
昨年9月23日に赤西仁との間に第1子となる女児を出産以来、女優としての仕事は初。なぎなたのけいこを1週間あまり行い、7日に収録に入った。「久しぶりの現場で、すてきな女性を演じるので、いろんな面で緊張しましたが、綾瀬さんたちに温かく迎えてもらいました」。また、戊辰(ぼしん)戦争では女性だけの「娘子(じょうし)隊」を作って戦った竹子に思いをはせ、「私にも無条件に命を懸けられる存在ができました。命を懸けて何かを守るということに共感できます」と話した。
会津武士道の魂を守り抜き、生涯自分の可能性に挑み続けた新島八重(綾瀬はるか)と、その仲間たちの愛と希望の物語を描く大河ドラマ『八重の桜』(NHK総合テレビ)。この度、主人公・八重の良きライバル・中野竹子役の黒木メイサがクランクインし、12日渋谷の同局にて取材会を行った。
久しぶりの現場だという黒木、クランクインの心境について「凄く緊張もありました。そして中野竹子さんという、会津のために戦った素敵な女性を演じさせて頂くという事で、色んな面で緊張もあったんですが、綾瀬さんをはじめスタッフの方達がとても和やかな雰囲気で撮影をされていて、温かく迎え入れてもらえた様な気がしています。(クランクインは)すごく楽しく、そして気の引き締まったとてもいい現場でした」と笑顔を見せた。
自身が演じる「中野竹子」は、会津藩の娘だが江戸育ちで容姿端麗・文武両道の才女だと言われている女性。その人物像について「文武両道という事で、芯が強くて、そして福島会津のために戦っていく、女性としての強さもそうですし、人としての強い部分や、役を通して学ばせて頂く事もすごくあります。番組宛てに中野竹子さんの(妹の)玄孫(やしゃご)さんからお手紙を頂いたということをスタッフの方から聞き、すごく気が引き締まりましたし、全力で演じさせて頂きたいなと思っています」と意気込みを語った。
また「新島八重」の魅力について「現場で八重(綾瀬はるか)さんにお会いしてもそうですが、すごく周りの方達に愛されてる印象がありますし、実際の八重さん自身も凄く芯の強さがある所もあれば、柔軟性を凄く持ち合わせている女性だなと感じています」と述べた。
実際にクランクインし、八重となぎなたで対戦のシーンもこなしたという黒木、役作りについて「撮影に入る前に何日間か先生と稽古をさせて頂いて、そして綾瀬さんとも直接稽古をさせて頂いて、先ほど見て頂いた様に凄くなぎなたは長いですし重いので、なぎなたに振り回されない様に、しっかりなぎなたを体の一部にして扱える様に稽古をさせて頂いて撮影に臨みました。なぎなたは以前に経験していた事もありましたので、期間としては1週間ちょっと位、みっちり指導して頂いてやらさせて頂きました」と明かしてくれた。
黒木は、4月21日放送の第16回から登場予定だ。
■『八重の桜』
毎週日曜日 20:00〜20:45(NHK総合テレビ)