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成海璃子 出演映画「BUNGO ささやかな欲望」

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大人番組リーグ ミライ・ミライ・ミライ〜成海璃子の場合〜

 ユニークな設定の企画を次々と打ち出す“大人番組リーグ”のなかにあって、「ミライ・ミライ・ミライ〜成海璃子(りこ)の場合〜」は極めて正攻法なつくりのリアリティーショーといえる。著名人に十年後の未来をイメージした映像を監督してもらい、完成までのメーキングを紹介した上で、本編を放映するスタイルである。

 今回選ばれたのは現在、二十歳の成海璃子。演技力を子役時代からたたえられている彼女は、普段から8ミリフィルムカメラでの撮影をこよなく愛する、まさに企画にうってつけの存在だ。番組スタッフは彼女に企画のオファーを出したところから密着していく。

 最初、未来に興味はないといいながら、先のことをいつも妄想している自分に気づいた二十歳は、作品をどのようにまとめていくかに悩み、「風とロック」誌でいっしょに仕事をしたクリエーターの箭内道彦や、かつて撮影で知り合って以来の友人・水原希子(きこ)などと会話することによって次第にまとめていく。メーキングには成海の誠実なキャラクターが好もしく切り取られ、都内の彼女の8ミリ撮影から、次第にまとまっていく思いが紹介される。

 クライマックスの静岡県のロケには「ステキな金縛り」などで知られる撮影の山本英夫と、爆破のプロを迎え、成海の女優と監督、二つの顔が映像に披露されていく。

「いかにうまくつくるかではなく、いかに恥ずかしいものをつくるか」に腐心したと語る成海がなんとも好もしい。どんな作品に結実したかは、番組をみて実感されたい。

 つくり手の心のうちに分け入り、その人となりが浮かび上がる。この趣向で人選が多様であれば次が見たくなる。好企画だ。


 文豪の恋愛短編小説を映画化したオムニバス「BUNGO ささやかな欲望」の1編。戦争で片目を失った男・信一と見合い結婚した絹子は、優しい信一と幸せな新婚生活を送るが、ある日、信一が「僕には子どもがいる」と告白。絹子は衝撃を受け、暗たんたる気持ちになる。しかし、信一とともに子どもに会いにいく道すがら、悠々とした子連れ家族の姿を見た絹子は、気持ちが前向きに変化していく。メガホンをとったのは、「時をかける少女」「シグナル 月曜日のルカ」の谷口正晃監督。本作と「握った手」(原作:坂口安吾/監督:山下敦弘)、「幸福の彼方」(原作:林芙美子/監督:谷口正晃)の3作品をまとめ、「告白する紳士たち」編として上映。

 出演映画「BUNGO ささやかな欲望」が2月8日に発売される。
【送料無料】 BUNGO〜ささやかな欲望〜 【DVD】
























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