大ヒット刑事ドラマの劇場版『ストロベリーナイト』で、ドラマに引き続いて、主演・姫川玲子を続役した竹内結子と、共演の大沢たかおが作品の魅力について語った。
本作は、誉田哲也の人気ミステリー「姫川玲子シリーズ」を映画化したもの。暴力団の連続殺人事件と過去に隠ぺいされた事件が複雑に絡み合う中で、大沢ふんする暴力団幹部・牧田と姫川が惹かれ合い、菊田との三角関係を描く。
約8か月ぶりに姫川玲子にふんした竹内は「他のキャストの方の演技にリアクションを取っているうちに、自然と玲子に戻りました」という。一方、初参加の大沢は、ミステリアスな男・牧田について、「姫川と同じように心に闇を抱えていて、彼女と何か通じ合うものを感じているけれど、牧田は姫川と違ってダークサイドに生きてしまった。表の世界で正義のために生きる姫川にどこか憧れや嫉妬も感じているんです」と語る。
映画では、そんな二人が惹かれていく。ラブストーリーと決め付けてしまいそうだが、「監督からは『いわゆるラブストーリーだと思わないでほしい』と言われました」と竹内。大沢も「恋愛といっても、好き嫌いだけでは語れない恋愛もある。そんな理屈じゃない恋愛に惹かれていくというのが、とても色気がある物語だと思うし、それに葛藤する姫川が印象的で、こんな作品は今まで観たことがない」と作品の魅力にまで言及する。
姫川をめぐる菊田との行く末も気になるところだが、竹内いわく「菊やんは、玲子さんと大事にバランスを取っていたのに、もう切なくって……。あ、でも、これ以上は言えません(笑)」。本作の原作となっている小説が「インビジブルレイン」。「全編雨ですが、一か所だけ晴れている。なぜ、そうなのか。雨の降り方や、目に見えない雨の存在など考えて楽しんでください」と笑顔で締めくくる竹内。ストーリーだけでなく雨の存在も、全編通してぜひ楽しんでほしい。
※インビジブルレイン
映画『ストロベリーナイト』は1月26日より全国東宝
※『インビジブルレイン』というタイトルはポリスの楽曲「インビジブル・サン」から着想を得たものです。
映画 ストロベリーナイト オフィシャルブック. 光文社. (2013). pp. 82-83.
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