甘利経済再生担当大臣は14日、記者団に対し、デフレ脱却に向け政府・日銀が交わす予定の文書について、16日に安倍総理大臣が東南アジア訪問に出発するまでに一定の方向性を固めたいという意向を示しました。
政府と日銀はデフレ脱却に向け一段の金融緩和を進めるため、物価上昇率の目標で「2%」の数値を盛り込むなど、今後の金融政策について取り交わす文書の内容の調整を進めており、今月21日からの日銀の金融政策決定会合を経て正式に決める見通しです。
これに関連して、甘利経済再生担当大臣は14日午前、記者団に対し「前の民主党政権が結んだ文書よりもしっかりと踏み込まないといけない。マーケットが『次元が違う』と受け止めるようにしなければならない」と述べました。
そのうえで、甘利大臣は「安倍総理大臣が外遊(外国出張)から帰ってきたら、たちまち日銀の決定会合があるので、その前までに大筋の方向性は収れんさせたほうがよい」と述べ、安倍総理大臣が東南アジア訪問に出発する16日までに、文書について政府として一定の方向性を固めたいという意向を示しました。