木南晴夏　出演ドラマ「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」「イロドリヒムラ」‐予約発売

■木南晴夏　“低予算ドラマ”ヨシヒコ彩る紅一点

　写真撮影で笑顔を見せた瞬間、部屋の空気が、ぱあっと明るくなるのを感じた。これがこの秋、金曜の夜を彩るムラサキの表情なのだ。「今回はクランクアップ前に放送が始まったので、皆さんの感想を聞きながらの撮影で、モチベーションがあがりました。若干のプレッシャーはあったけど反響もすごく大きくて、最後まで楽しくできました」と、満足げに手応えを語った。

　昨年放送された人気ドラマの続編。勇者ヨシヒコ（山田孝之）が魔王を倒してから１００年。再び現れた魔物たちを封印するため、よみがえったヨシヒコたちは「悪霊の鍵」を探す旅を続けている。

　有名アニメやパロディーが随所に盛り込まれ、“低予算ドラマ”のため段ボール製のモンスターが登場するなど、緩い空気は相変わらず。対照的に、役者は戦士ダンジョー役の宅麻伸をはじめ実力派揃いで“どまじめに”戦っているのが笑いを誘う。「宅麻さんが一番変わられた。前回は模索している感じでしたが、今回は『どうしたんですか？』と言うくらいノリノリでした（笑）」

　演じる村娘のムラサキは、勝ち気でちょっと口の悪い紅一点。下らない呪文しか使えない魔法使いメレブ（ムロツヨシ）と、毎回軽妙なやりとりを見せる。「いつもゲスト出演者の方々は『楽しそうな現場でいいな〜』と、うらやましそうに帰っていくんですよ」と笑う。たまに、戦いで傷ついたヨシヒコをうちわであおぐなど、ちょっとしたしぐさで花を添えている。

　撮影で悩まされたのが天候。ロケは山形県の「庄内映画村」で８月に始まったが、日中は撮影が中断されるほどの暑さ。逆に終盤は夜の冷えこみが厳しく、コートを二重に着て過ごしたこともあった。

　そんな戦いも佳境。２１日の最終回は１５分拡大版だ。ヨシヒコの命運やいかに？「第４話で久しぶりに４人だけのシーンを演じたんですが、すっごい楽しくて。『やっぱこれだよね。ヨシヒコは！』とみんなで興奮したのを覚えてます」と語り、チームワークは抜群のよう。きっと悪霊の鍵を手に入れてくれるに違いない。

木南晴夏〈きなみはるか〉
　昭和６０年８月、大阪府出身。平成１３年に「ホリプロＮＥＷ　ＳＴＡＲ　ＡＵＤＩＴＩＯＮ」でグランプリ。テレビドラマ、映画など出演多数。趣味はパン作り、英・韓国語会話。特技は声楽など多才。公開中の映画「その夜の侍」に出演し、来年公開の「百年の時計」に主演する。

　出演ドラマ「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」が3月22日に発売される。
　テレビ東京系列のドラマ24枠（毎週金曜日の24:12 - 24:52、JST）で、2012年（平成24年）10月12日から12月21日まで放送された山田孝之主演の連続テレビドラマ。ハイビジョン制作。2011年（平成23年）7月8日から同年9月23日まで同枠で放送された連続テレビドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』の続編・第二章。

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　出演ドラマ「イロドリヒムラ」が4月17日に発売される。
　お笑いコンビ・バナナマンの日村勇紀が主演を務めるオムニバス形式で繰り広げられるドラマ。主演の日村以外は、共演者・脚本家・監督も毎回変わることが最大の特徴。イロドリヒムラというタイトルは、主演である日村を毎回別の共演者・スタッフが彩る（イロドる）という意味。