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中央道トンネル崩落 18日から笹子トンネルボルトの検証へ

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 山梨県大月市の中央自動車道笹子(ささご)トンネル崩落事故を受け、同県は17日、同様につり天井式の新御坂(しんみさか)トンネル(同県笛吹市−富士河口湖町、2778メートル)と愛宕(あたご)トンネル(甲府市、785メートル)で行った緊急点検の結果を発表した。天井板を支えるアンカーボルトの脱落や緩みが新御坂で163カ所、愛宕で8カ所の計171カ所見つかった。県は点検での見落としを認めた上で「強度に余裕はあり、安全は確認している」とし、22日までに補修する。

 国の指示で10〜14日に緊急点検した結果、新御坂トンネルでは天井板(1枚約60キロ)を支えるアンカーボルト約1万本のうち、脱落が112カ所、緩みが51カ所見つかった。愛宕トンネルでは欠落と脱落各1カ所などがあった。県によると、新御坂トンネル(1967年開通)は01〜10年に4回、目視と打音による点検をしたが、異常を見落としていた。90年度に天井板を設置した愛宕トンネル(77年開通)は過去に点検記録がなかった。

 県は事故翌日の3日に両トンネルの緊急点検をしたが「異常はない」と発表した。国の指示で触診なども含めた詳細な点検を行い、不具合が多数判明した。


 中央自動車道の笹子トンネルで起きた事故で国の調査委員会は、事故原因の究明に向けて現場のトンネルに残ったボルトに引っ張る力を加えてどの程度の力で抜けるかを調べる試験を18日から数週間にわたって行うことになった。

 今回の事故では、崩落した天井板や金具をつり下げるため、トンネル上部の穴に接着剤を詰めて固定されていたボルトが数多く落下していた。

 国土交通省が設けた専門家による調査委員会は、ボルトや接着剤にどの程度強度があったのかや、劣化が進んでいなかったかどうかを確認する必要があるとして、トンネル内に残っているボルトに引っ張る力を加える「引き抜き試験」を18日から行うことにった。

「引き抜き試験」は、トンネル上部のボルトに油圧で動く小型の装置で下向きの力を加え、どの程度の力で抜けるかを調べる。

 試験は、崩落現場の周辺だけでなく、トンネル内の広い範囲で100本程度のボルトを対象に数週間にわたって行われ、初日の18日は調査委員会の6人の専門家全員が立ち会い、結果は山梨県警察本部にも提供される予定らしい。

 調査委員会と警察は、ボルト付近の状況を詳しく把握して事故原因の解明を進めることにしている。
























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